第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第9話「修行は用法用量守ってやりましょう」
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しでGに体が押しつぶされそうになるか?と思いきや、上昇が止まった。どうやら街を見渡せるぐらいになったようだ。
「これが、君が戦った結果だ」
「ッ・・・!」
そう言って、オラをその方へ向かせた。そこはマスターテリオンと戦った場所・・・、まだ復旧はされておらず、破壊の傷跡が生々しい。別の方向では破壊ロボが暴れた後・・・そして、その先にはレムリアインパクトで巨大なクレーターとなった街一区画が。
「君が戦えば被害が拡大する」
「・・・」
オラはそれを見て、息を呑むしかない。
「あの地区一区画全員避難がされていたから良かったものの・・・下手をすれば更なる惨事を招いていた所だ。これは全て、野原神之介。君の所為だ」
「ッ!!?」
これが・・・オラの所為・・・?
「君が死霊秘法を持っている限り・・・いつか決定的な破滅をアーカムシティに齎すに違いない。・・・今ならまだ間に合う。そうなる前に死霊秘法を手放せ、野原神之介!!!」
(オラが・・・アーカムシティを・・・)
そんなつもりは・・・無かったのに・・・。
「汝に指図されるいわれは無い!神之介こそ我が主となるに相応しいと認めたからこそ、主に選んだのだ!人間の物差で妾と神之介を計るでないわ!!!」
アル・・・。
「・・・死霊秘法はこう言っているが君はどうなんだ?」
「オラは・・・」
メタトロンの問いに、オラはふと、あの時の光景を思い出す。倒れふすライカさんにすがりつき泣きじゃくるがきんちょ達。マスターテリオンの邪悪な笑み。
そして、アルの言葉を思い出す。
―マスターテリオンを放っておけば、今日の様な事が必ずどこかで起こる。いや、今もどこかで泣いている者もいるだろう。誰かが苦痛に涙を流す。誰かが悲痛に血を流す。誰かが邪悪に命を流す。邪悪を知り、それと戦う力を得、それでも汝は見て見ぬフリをするのか?
「確かに、アンタの言うとおり被害を出さないなんて断言できない・・・。だけどオラは・・・アルを手放さない。・・・ここで引く訳にはいかないゾ」
「君が戦う義務など何処にもない。人は人の世界で生きればいいのだ」
「ざけんな・・・」
メタトロンの言葉に、オラはメタトロンを睨みながら続ける。
「あんな邪悪を見せられて・・・知っちまって・・・しらねぇフリをしろってか?見て見ぬフリをしろってか?ンなの出来るわけねぇだろうが!!オラはアルを手離さねぇ!絶対にだ!!!」
「・・・それが君の答えか」
そういって、メタトロンはオラの胸倉から手を放し降ろすと、背を向けた。
「ならば、君は私の敵だ。野原神之介」
肩越しにオラにそう言うと、メタトロンは翼を広げ飛び立っていった。
(・・・オラがメタトロンの敵・・・か。なんつーか・・・敵を増やしまくってる
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