第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第9話「修行は用法用量守ってやりましょう」
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のである。・・・哀れなり。
そして夜は明ける・・・。
Side 神之介
どーも、おはようございます。野原神之介です。・・・現在、ミスカトニック大学本校舎・・・通称『時計塔』にいます。
「なぁ・・・アル」
「何だ?」
「何でこんな所にいるんだ?オラ達」
「何故って修行の為に決まっておろう」
まぁ、来たのはアルの言うとおり修行の為である。・・・修行の為なのだが・・・。
「うん、さっきのはしんさんの言い方が悪かったな・・・。すまなんだ。何でこんな場所で修行をしなきゃならんのでせうか?」
場所が問題なんだ。場所が。文章で分かりにくいと思うが、この時計塔・・・アーカムシティ最大の建物なのである。つまり、どんな高層ビルよりも高い。そんな事実だ。
落ちたらどうなるか?・・・間違いなく死ぬ。即死である。今現在オラ達はそんな所の頂上にいるのだ。
「わー、たっかーい!絶景だー♪」
そんなオラの傍ら、マイペースにキャピキャピとはしゃいでいる我が妹。恐怖心というものが無いのだろうか?
「魔術の知識は一朝一夕でどうにかなるものではないからな。幸い、基礎の基礎は既に識っておるようだから、至らぬ部分は妾がサポートする。その為のシステムが、マギウス・スタイルだ」
「ふーん。で、それと今の状況にどういった関係が?」
「知識だけでは魔術は魔術足り得ない。それ以上に必要となるのが霊感力、直感力、意志力、創造力、存在力等々・・・霊的な位階を高める事だ。精神の強度を高め、外道の知識に耐え得る様、練磨されて初めて、汝は魔術師として彼奴等に対抗する力を得ることが出来るのだ」
・・・さっぱり話が見えない。
「更に訳が分からなくなったんだけど?つまりどういう事だってばよ?」
「ぶっちゃけて言うと命の危険に晒して魔術師としての覚醒を無理やりに促す。・・・そういう事だ」
「何そのサ○ヤ人理論んんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!荒っぽすぎね!?」
「そうでもしなければマスターテリオンはおろか、ブラックロッジにとてもじゃないが太刀打ちできんぞ?また、あの時のように不様を晒したいか?」
アルの言葉にオラは言葉が詰まる。・・・まぁ、確かにこういうのを覚悟してアルのマスターになる事を選んだ。・・・アイツを、マスターテリオンを否定しない限り、ぶっ飛ばさない限り・・・オラは前には進めない。
このまま、一生を過ごすなんて真っ平ゴメンだ。
「・・・ったく、しゃーねーなやりゃあいいんだろ?やってやるゾ」
「ふ、その意気だ神之介」
(・・・やれやれ)
アルの言葉に、オラは胸中でため息をつく。全く嫌なやつだゾホント。
「後、もう一つあるんだが・・・」
「何だ?」
「その格好は何?」
オラが気になったのはアルの姿。いつも
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