第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第9話「修行は用法用量守ってやりましょう」
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人のことは言えんが」
「おい、さりげなく人のチョコビバクバク食べてんじゃねーよ。オラの分無くなっちまうんだけど?」
チョコビを食べながら会話をしている妹と古本娘にツッコむオラ。・・・また新しいのを買わざるをえない。ああ、金が消えていく・・・(泣)
「いいじゃん別にさ。それはそうと、魔術を再開するっていうならミスカトニック大学に復学しないの?魔導書・・・もとい、アルさんを持ってるって事は魔術の道をもう一回行くって事なんでしょ?」
「ん?ああ・・・それはなぁ・・・」
ひまわりの問いかけにオラは口ごもった。アルと共に魔術師となりブラックロッジと戦う決意をしたが・・・、復学とかはまだ考えていなかった・・・。アルのマスターになったが、まだあの時の事件のトラウマはぬぐえていない。何て答えようか・・・?そう悩んでいると。
「その点に関してだが、時間は刻一刻と迫っておる。神之介がミスカトニック大学に復学し魔術を一から学ぶ余裕などは全くないのだ。故に、妾流のやり方で神之介に魔術を教え、一流の魔術師に育て上げるつもりじゃ」
(アル、ナイス)
アルが助け舟を出してくれたので、胸中で感謝。
「ふーん、そうなんだ。それで、いつその魔術の授業を始めるの?」
「無論、明日からだが?」
「んじゃあ、見学してもいいかな?」
「いいz「ちょっと待て、何でそうなる」」
ひまわりの衝撃発言に、オラは割って入りながらツッコミを入れた。
「えー。だって、魔術が見れるチャンスだしー。それに、ヒマだからかな?ひまだけに」
「さみーゾ、そのダジャレ」
自分の名前と『暇』をかけたダジャレなのだろうか・・・。しかし・・・、どうするか。ひまわりの性格上、断ってもついていきそうな気がする。・・・それに、
「・・・ダメ?(うるうる)」
目を潤ませながらオラを見つめてきやがる。・・・頷かない限り、ずっとこのまんまだろうし。仕方がない。
「しゃーねーな。いいゾ」
「やったー」
(・・・やれやれ)
パァッと顔を明るくし、大はしゃぎするひまわりを見て、オラは胸中で呟くのであった・・・。
Side out
−同時刻、覇道邸。瑠璃の部屋。
「失礼します、お嬢様」
「どうぞ」
短く会話を交わし、入ってきたのはスーツ姿の神之介と同い年の青色の髪をした青年。青年は瑠璃に会釈しながら口を開く。
「今月の予算案をお持ちしました」
「ご苦労、風間。後はこっちでやっておきますわ」
はい。と瑠璃に頷きながら、執事服の青年は手にした書類を渡す。風間・・・懸命なるクレしんファンならご存知と思うが、この青年、幼稚園以来からの神之介の友人『風間 トオル』である。
幼少の頃から塾等で培ってきた明晰な頭脳を覇道財閥に買われ、現在は覇道財閥の幹部兼覇道系列の
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