第3話 日本刀は大体1kg以上あることを頭に入れておこう
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迅の胸に耳を押し当てた。
トクン トクンと弱いがきちんと脈を打っていた。
マリーもそれを確認した。2人は泣きながら揃って言った。
「良かったぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
"侵略虫"は人間の状態でも全ての能力において常人を上回っており
普通なら即死の一撃を喰らっても、しばらくは活動することが可能で
適切な治療を施せば、自然治癒で体を再構築出来る程の再生能力を持っている。
迅の場合は、包帯やガーゼで脇腹の衛生状態を保てば、数日あれば
深々と空いた穴は完全に塞がるだろう。
しかし、カナブン兄弟(仮称)の様に誰が見ても治療不可能な傷は
再生できず死んでしまう。
**********
ー壊れたアジト(現在修復中)ー
「迅さぁ〜〜〜〜〜〜〜ん!」
ダダダダッ!
クレアはベットの迅の元へすごいスピードで駆け寄った。
「大丈夫なの!?お腹血まみれだけど!!?」
天井からハロルドは作業を中断してクレアへ言った。
「大丈夫だよ。ぐっすり寝てる。でも早く治療しないと‥‥」
クレアは治療道具のたくさん入った箱をベット横のタンスから取り出した。
「私が元医者ってこと、忘れてないわよね?」
ハロルドは笑顔で作業に戻って行った。
**********
ーアジト 別室ー
「何で調べなかったんだよッ!!」
アスラはマリーに向かって叫んだ。
マリーは半泣きで答えた。
「だって‥‥お腹に穴が空いてたんだもん‥‥」
「いや でも生きてるかちゃんと確認しないと(オレもしてなかったけど‥‥)」
「その時 頭が真っ白になってたから‥‥ごめん‥‥‥グスッ」
マリーは泣きじゃくり始めた。
「い、いやっ別に怒ってるわけじゃないんだけどよっ!」
アスラが焦って弁解を始めた。
「バカップルかよ‥‥‥‥」
部屋のドアにもたれかかりながらホークアイはつぶやいた。
「‥‥あーあ‥‥‥オレも彼女欲しいな‥‥‥‥」
ホークアイは羨ましそうに2人のイチャイチャぶりを眺め続けていた。
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