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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第443話】
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「え、えーと……」
何故か篠ノ之や俺、美冬に未来と一度チラッと見てきた一夏、そして発した内容は――。
「仲間は俺が守る!」
「はぁっ?」
思わず出た俺の言葉に、黛さんも目をぱちくりさせていた。
「……一夏、何が【仲間は俺が守る!】だよ。 【正しくは仲間が俺を守る!】だろ? 正直、一夏の今の技術じゃ、壁にすらならないんだし」
「……ひでぇ」
一夏はそう告げるが、事実は事実、訂正が出来るならやる、さっきの篠ノ之のは訂正すれば口論になるから諦めたが。
軽く篠ノ之を見ると、さっきの一夏の言葉に酔っていたのか、僅かに頬に赤みが射していた。
「ふふっ、じゃあ有坂くんの戦勝での心得は?」
「え? ……とりあえず、生きる事、かな……?」
心得と言われても殆ど思い付かず、脳裏に過った生きるという言葉を選んだ。
実際の戦勝では、銃弾が横を抜けていけば何だかんだと考えるのが馬鹿らしくなるって親父が言ってた気がする。
「有坂くんって、言葉のチョイスが無難よね? もっとカッコいい台詞、言ってもいいのよ?」
「それは遠慮します、カッコいい台詞何て、この女尊男卑な世界で言ったら失笑ものですし」
「……ひでぇ」
一夏をチラッと見てからそう言うと、いつもの様にひでぇと呟く一夏。
その後もインタビューは続き、好きな女性のタイプやら男性のタイプ(これは女の子向けの質問)、これからの大会への意気込み等を答えてインタビューは終了した。
「それじゃあ次は撮影だから地下のスタジオに行きましょうか。 更衣室があるから、そこで着替えてね。 そのあとメイクをして、それから撮影よ」
流れを簡素に説明する黛さんに、一夏は――。
「え? 着替えるんですか?」
「うん。 うちのスポンサーの服を、君たちに着せないと私の首が飛ぶもの」
当たり前だがモデルという仕事は基本的に服が主役だと思う、中身の人間に対しては、話題性があるからこそのチョイスだろう、あの【織斑一夏が着た服】と銘打てば売れるだろうし。
とりあえず首が飛ぶといってから自身の首を、手首で切る仕草を見せた黛さん。
流石に笑える状況ではないので、大人しく黙っていると黛さんは――。
「それじゃあ、地下のスタジオに行きましょう」
ニコッと微笑む黛さんに促され、俺達五人は貸ビルの地下へと案内された。
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