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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第443話】
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いっぱいあって薦められました。 途中転入で政府以外にも一ヶ月間いた学校にもご迷惑掛けましたが、気持ちよく向こうの生徒の人も教師も転入薦めてくれたので……」


 思い出したのか、僅かに瞳が潤む未来。

 一ヶ月とはいえ、友達もいただろうし……ってか俺もIS触らなければそこの学校に行ってたんだが。


「質問に答えてくれてありがとう。 じゃあ最後に皆に質問。 これも結構質問リクエストで訊かれてて、貴方達五人の中で誰が強いのかしら?」


 その質問に、俺は真っ先に思い浮かべたのが未来だ、次点で美冬、後はどっこいどっこいの為そう答えようとした矢先――。


「私です!」


 そう高らかに言ったのは篠ノ之だった、俺も美冬も未来も、目を白黒させ、何度か瞬きしていると黛さんが確認の為に俺達に訊いてきた。


「そうなの?」

「……違います。 勝率ならこの中でのダントツは未来、次点で美冬ですので篠ノ之が【何故】、自分が強いと言い切れたのかがよくわかりません」

「な、何を言うか! この間の模擬戦、私がこの二人に勝利したではないか!」


 そう告げる篠ノ之、確かあれは絢爛舞踏を何度も何度も使って勝ったごり押しチート能力のお陰かと思う。

 未来に視線を送ると、小さく頭を振った、変なやり取りをするよりかはこのまま篠ノ之が一番強いって事にして争い事を回避しようと思ったのだろう。

 美冬も同様で、諦めた様に頷いた。


「……今篠ノ之が言った内容は事実ですから、現時点では篠ノ之が一番強いのかもしれません」


 含みのある言い方をする俺だが、やっと認めたと篠ノ之は思ったらしく満足げにソファに座り直した。


「あらあら、じゃあ前までは飯山さんが一番だけど、現在はパワーバランスが崩れて篠ノ之さんが強いって訳ね? ――あー、でも君たち二人、ちゃんと女の子くらい守れないと、ヒーローになれないわよ?」


 茶目っ気溢れる笑顔でそう言う黛さんに、一夏は視線を逸らしながら言葉を口にした。


「別にヒーローじゃなくていいですよ……。 俺は単なる一兵卒で」


 昔、一兵卒で良いとか言っていた政治家が居たが、お前のような一兵卒がいるかって突っ込んだ気がする。

 因にだが、一兵卒程度にISを宛がわれる事はないはずだ、貴重な機体を一兵卒に任せるのは無駄な浪費に他ならない。


「お、いいわね、その台詞。 映画でも撮りましょうよ」


 一夏の言葉にのった黛さんは、指で輪を作るとそれをカメラに見立ててにっこりと微笑んだ。

 生き生きとしたその表情に、この人はこういった仕事が天職なのだろうというイメージを抱く。


「それじゃあ織斑隊長、戦勝での心得をどうぞ」

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