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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第443話】
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速インタビューから始めましょうか。 その後で写真撮影って流れで宜しくね」


 言いながらペン型のICレコーダーをペン回しよろしく、一回転させると先にソファに腰掛けた。

 そして、俺達も促されて各々がトマトみたいなソファに腰掛けると早速黛さんが口を開いた。


「それじゃあ、最初の質問良いかしら? 有坂くんに織斑くん、女子校に入学した感想はどうかしら?」

「いきなりそれですか……」


 溜め息交じりに応える一夏、とはいえ誰しもが気になる内容だろう。

 実際の所、たっくんや信二からもどんな感じかと前に訊かれたし、知る機会の少ないインフィニット・ストライプスの読者からすれば些末な質問でも訊かずにはいられないのだろう。

 それを代弁して、黛さんは小さく唇を尖らせながら――。


「だってぇ、気になるじゃない。 読者アンケートでも男子二人への特集リクエストでこの質問が多いのよ? 個人個人だと織斑くんの方がリクエスト多いけどね」


 淡々と最後の方はそう告げるが、リクエスト自体は昔からあったのかもしれない。

 まあ一夏はブリュンヒルデの弟って事で、読者も知りたいのだろう、多分。

 そう考えてると、一夏が鼻の頭を指でかきながら言葉を口にした。


「えーと……使えるトイレが少なくて困ります」

「ぷっ! あは、あははは! 妹の言ってた事、本当なのね! 異性に興味のないハーレム・キングって!」


 一夏の答えが相当ツボだったのか、目尻に涙を浮かべて笑う黛さん。

 因みにトイレだが、夏の間に何ヵ所かは工事されて男子用トイレも増えている、それでも女性用ばかりなのが基本なのだが、前は一ヶ所しか無かったのだから文句は言えないだろう。

 一通り笑うと、目尻に浮かべた涙をハンカチで拭う黛さん。


「いいわねぇ。 そのキングダム、入国許可証ないの?」

「貴女は弾ですか!」


 そんな一夏の謎のツッコミに、疑問符を浮かべる一同――当たり前だが、知らない人の名前を出されてもそう反応するのが人として普通だろう。

 黛さんはそんな一夏のツッコミを華麗にスルーすると、今度は俺に同じ質問をぶつけてきた。


「じゃあ有坂くん、織斑くんと同じ質問だけど――女子校に入学した感想は?」

「んと……友達には羨ましいって言われましたが、やっぱり異空間だなっていうのが第一印象ですね。 正直妹の美冬が居なかったらと思うとゾッとしますね」


 美冬が居たからこそ、今は女子とも話せる――当初は中学時代の苦い経験故に女子が苦手だったが、後にそれは中学時代の女子――美冬と未来、後一部女子を除いた女子が苦手だという事に気が付いたが。

 じゃなきゃ、昨日セシリアと『した』
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