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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第442話】
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いていった。


「その服いいな。 いつ買ったんだ?」


 足を止めるから重要な事かと思うとそうではなく、篠ノ之の私服が気になって訊いた様だ。

 一夏の問いに面食らう篠ノ之だが、僅かに視線を逸らして一夏に答えた。


「あ、いや……これは、その……この前、友達と買い物に行った時に……」


 友達――あの取り巻き連中の事だろうか?

 まあ彼女達も本気で専用機手にいれたいからこその、篠ノ之のコーディネートをしたのだろう――因みにだが黒のミニスカートに白のブラウス。

 アウターには薄手の秋物――色は明るい蒲公英のパーカーコートだ、似合うかどうかはわからない――というか、興味がない。

 興味がないのは由々しき事かもしれないが、生憎と篠ノ之に対して恋愛感情が持てないのが事実、おっぱいがでかく、容姿も整ってはいるが性格が破綻し過ぎてるのが原因だ。

 後は暴力もマイナス点、これが幼なじみだと思うと俺は多分胃痛に悩まされるだろう――そう思いながら未来を見ると、軽く首を傾げながら見つめ返してきた。

 美冬の刺さる様なジト目が気になる――が、それよりも二人のやり取りが終わらないのが気になった俺は――。


「二人とも、往来の邪魔だから早く行くぞ。 取材の時間まではまだ少しあるが、到着は早い方が確実だしな」


 言ってから腕時計で時間を確認、予定された時間までまだまだあるが、地下鉄での移動からそこまでの徒歩を考えても早く到着するに越した事はない。

 そう思って言ったのだが、篠ノ之は――。


「う、うるさいぞ有坂! ……せ、せっかく一夏に褒められていたのに、貴様のせいで台無しではないか! ふんっ!」


 言ってから鼻息荒く、すたすたと先に歩き出す篠ノ之――。


「……相変わらずお兄ちゃんの事が嫌いみたいだね、篠ノ之さん。 ……ストレス、溜まってない?」

「……まあ溜まってるが……。 とはいえ、往来の真ん中で話をしても邪魔になるのは事実だし、誰かが言わなきゃいけないからな」

「……そっか。 ……ふふっ、後で美冬からお兄ちゃんになでなでしてあげるね?」


 なでなでって、美冬は美冬で俺を――まあ俺も頭を撫でてるから言えないがな、これが。

 とりあえず歩くのが再開され、暫く歩くと一夏がコーヒーショップを指差した。


「それにしても今日はちょっと寒いな。 皆、あそこのコーヒーショップで何か買うか?」


 そう指差すのだが生憎と俺はコーヒーが苦手だ、首を横に振って否定する俺――と、篠ノ之が一夏に。


「こ、コーヒーはいい。 そ、その、だな……もごもご」


 何か言いにくそうにする篠ノ之、一夏は首を傾げて篠ノ之が言葉を口にするのを
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