第3話 堕ちた天使と遭遇した…だが男だ
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と、その掛け声と共にまたしても僕の鳩尾にヘッドバッドが炸裂した。
…とりあえず、妹様に次から会う時は鳩尾辺りを(無意識で)狙ってくるヘッドバッドに気を付けよう。
身体が保たない。
■■■■
で、現在に至る。
とりあえず誰か来てくれることを願いつつ僕こと十六夜咲夜の得意技である時間稼ぎをしてたんだけど…
「弱っ…」
数分もしたらあっさり向こうさんはバテて、僕の投擲したナイフが身体中に刺さって地面に伏している。
ナイフの刺さり具合がこれまたサボテンの様で中々愉快でバイオレンスな図が形成されているが、まぁうん。ほっとこう、このおっさん勝手に襲い掛かって来たし。
「これどうしよう…」
そしてその近くの噴水で腹から血を流して倒れ伏している…気配的には悪魔の少年だろうか?
ていうか駒王の制服ですやん。
しかも二年生。
すみません、名も知らぬ先輩。
せめて安らかに云々。
…ん?でも待てよ?
この二つの遺体的な物を今誰かに見つかれば真っ先に僕が犯人と疑われる。
つか何の議論の余地も無く僕になる!
如何したものだろうか。
──その時、公園に紅い魔法陣が展開し公園内に紅い光が満ちた。
ま、眩しい。
そう思ったのも一瞬、次の瞬間には紅い髪の女性が立っていた。
ちなみに僕はなんか魔力の気配がした辺りで物影に隠れた。
執事として気配遮断くらいは出来なくては紅魔館で執事のして務まらないからね。
紅髪の女性ってよく見たらこの人も駒王の制服ジャン。
辺り見回して呆然としてますがすみません、それ半分僕の仕業です。
駒王の生徒で紅い髪…あ、お嬢様が言ってた土地管理してる悪魔って彼女じゃね?
(ジャリッ)
あ、やべ、思わず物音たてちったー!
「そこに居るのは誰??」
うわーやっちゃったー!?
ヤバいどうしよう!
ええいこうなったら!
(時よ止まれ!)
世界はその瞬間、僕だけが動ける灰色の庭と化す。
テンパって数秒しか止められなかったけど、数秒あれば充分!
全速全身DAー☆
……離脱寸前に目と目が合う瞬間したのは気の所為だと思いたい。
ちなみにちゃんと目的のブツは妹様にお渡しすることが出来ましたとさ。チャンチャン♪
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