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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story4 花時の殲滅団
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“リンLOVE”だからな。」

コテツ、グレイ、イブキの順に言う。

「だが、リンの強さは本物だ。」
妖精の尻尾(フェアリーテイル)の数少ない、S級魔道士。」
「えっ!そうなのォ!?」

ガシャッと鎧を軋ませながら胸の前で腕を組むエルザと、表情を一切変えずにバンリが呟いた。
S級魔道士。
それはギルドで最も優れた魔道士だけが与えられる称号。現妖精の尻尾(フェアリーテイル)のS級魔道士は妖精女王(ティターニア)のエルザ、ギルドの看板娘、ミラ、マスターの孫、ラクサス、今は旅をしているマスターに続く最強の男、ギルダーツ、鈴音の殲滅者(ベルトーン・ブレイカー)のリンの5人だ。

「リンは強い故に、仲間から慕われているからね。」
「ギルド内では人気者なんですよ。」

シャルルとウェンディが言った。
チリン―――と、どこかで鈴の音が聞こえたような気がした。


―ギルドの正面―

「うォオラアァァアアアアッ!」

ギルドの正面で3年ぶりに特訓をしているアオイとリン。
アオイは青竜刀(セイリュウトウ)を大きく振りかざしリンに攻撃を仕掛けるが、鞘から抜いていない名刀(めいとう)焔桜(ホムラザクラ)で塞がれた。

(刀を鞘から抜かずに防いだ・・・!?)

アオイが目を見開いて驚いている隙に、リンは素早く鞘から名刀(めいとう)焔桜(ホムラザクラ)を抜くと、アオイの顔面目掛けて大きく振りかざした。

「ハアアァアァァアアアアッ!」
「!」

アオイの顔面スレスレの位置で、名刀(めいとう)焔桜(ホムラザクラ)の剣先が止まった。アオイは怯んでしまって動くどころか息も止まってしまっている。

「ふぅ〜。」

息を吐きながらリンは名刀(めいとう)焔桜(ホムラザクラ)を鞘に戻した。アオイはへなへなぁ〜とその場に座り込んでしまった。

(さ・・3年前と、全然比べものにならない・・・)

座り込んでしまったアオイの右肩にリンが優しく手を置いた。

「相手をしてくれてありがとう、アオイ。アオイも攻撃の1つ1つの威力が上がってるし、速さ(スピード)も拡大に上がってる。すっごく強くなってるよ!」

アオイの手を握って立たせると、手を差し出した。

「また一緒に特訓しようね。」

チリンと鈴を鳴らしながら微笑んだ。リンに釣られてアオイも微笑み差し出されたリンの手を握った。
手を離すとリンが口を開いた。

「ところで、まだ話してなかったんだね。」

リンは一度ゆっくりと目を閉じ、またゆっくりと目を開くと静かに呟いた。





「アオイの―――あなたの()()()姿()・・・」





2人の間を、静かに風が吹き
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