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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story4 花時の殲滅団
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ど、リン達はいつまでこの街―――マグノリア―――にいられるの?」

コテツが花時の殲滅団(ブルーム・ブレイカーズ)の5人の顔を順々に見つめながら問う。
花時の殲滅団(ブルーム・ブレイカーズ)は、3年ほど前からいろいろな街や国を転々と巡り、腕の良い魔道士として活躍してきたのだ。
コテツの問いに答えたのはレーラだった。

「3年もいろんな街やいろんな国を巡って来たから、しばらくはギルドで過ごそうと思っているのよ。」
「リンさんのお陰で、3年で私達、かなり力をつけてきたからね。」
「ナツやグレイやアオイやイブキなんて、簡単に倒せちまうかもなー。」

頭の後ろで腕を組みながら言ったジーハスの言葉を聞いたナツ、グレイ、アオイ、イブキの4人はガタッと音を立てて同時に椅子から立ち上がった。

「言ってくれたじゃねーか。」
「だったらジーハス、俺と勝負しやがれェ!」
「あ!先駆けなんてずるいぞナツ!」
「何でお前が最初なんだよっ!最初は俺と勝負しろ、ジーハス!」

口角を上げながらグレイが言い、口から炎を噴出しながらナツが言い、アオイがナツに文句を言い、指の関節をポキポキ鳴らしながらイブキが言った。

「ジーハス1人じゃ、どーせ3人には勝てないから、ティールも一緒に戦ったら?」
「お、おい!サーニャ!余計な事は言わな」
「おしっ!ティール、俺と勝負しろォ!」
「ナツ、ジーハスなのかティールなのか、どっちかにしなよ・・・」

サーニャの言葉をティールは遮ろうとするより先にナツに勝負を挑まれてしまい、ジーハスとティールに勝負を挑んだナツにハッピーがツッコミを入れる。

「アオイ、久々に私と特訓しない?」
「ホントかっ!?リンと特訓なんて3年ぶりだーっ!もちろんするするっ!」

リンの特訓の誘いにアオイはすごい勢いで頷きギルドを飛び出して行った。アオイの後を、リボンの鈴をチリンチリンと鳴らしながらリンが追いかけてギルドを出て行った。

「3年前までは、アオイも刀を使って戦うから、時々リンと特訓してたのよ。」
「へぇ〜。リンって、強いの?」

エメラの問いに答えたのはルーシィではなく、なぜかティール、サーニャ、ジーハス、レーラの4人だった。

「強いに決まっているだろっ!」
「刀を持ったリンさんは宇宙最強なのっ!」
「リン(ねえ)を甘く見てたら酷い目に合うからなっ!」
「リンさんをバカにする奴は、たとえ仲間でも許さないから・・・!」
「う・・うん・・・分かった・・・」

エメラは噛み付くような勢いでリンについて語るティール達の勢いに何も言う事が出来なかった。

「3年経っても、4人のリンへの愛情は全く変わらないね。」
「アイツ等、リンの事になると5時間以上語れるくらいだからな。」

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