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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story4 花時の殲滅団
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た。ナツ達は目を見開く。
「な・・何で、リンが“記憶の宝石”を持ってんだよーーーっ!?」
「サーニャがどこからか拾ってきたんだ。」
「だって綺麗だったから、リンさんにプレゼントしたら喜んでくれると思ったんだもん!」
ナツがリンの掌に乗っている“記憶の宝石”を指差しながら問い右手で頭を掻きながらリンが答える。その隣でサーニャが頬をぷくぅと膨らます。
「とにかく、これはエメラに返すね。」
リンがエメラの掌に“記憶の宝石”をおいた。
「!」
エメラの脳裏に眩い光を放つ閃光がよぎった。
風で揺れているアネモネの花が咲いている場所の近くに、家々が建ち並んでいる―――――。
また脳裏に眩い光を放つ閃光がよぎり、家々の情景は消えた。
「エメラ?どうしたの?」
「大丈夫?」
心配そうに顔を覗き込みながら尋ねるリンとティールの声で我に返った。
「また何か見たのか?」
「家・・・」
「家?」
「アネモネが咲いてる近くに、たくさん家が建ってたの・・・」
問い掛けてくるグレイの瞳を真っ直ぐ見つめながら、エメラはゆっくりと今見た情景を言葉にして紡ぎ出す。
「アネモネって、この前見つけた“記憶の宝石”にも出てきてたわよね。」
「家が建ってるって事は、アネモネの花が咲いている街とか村っていう可能性があるな。」
「でも、アネモネが咲いてる所なんて・・・」
「あったかしら?」
ルーシィ、アオイ、ウェンディ、シャルルの順に言う。
アネモネが咲いている場所を思い当たるものは誰一人としていなかった。
「何なんだろう・・・この記憶・・・・全く、思い出せない・・・」
エメラは目を瞑り、頭を抱えてその場にしゃがみ込んでしまう。
小刻みに震えているエメラの右肩に、ナツが優しく手を置いた。エメラが顔を上げると、口元に笑みを浮かばせたナツの顔があった。
「無理に思い出す必要はねェ。ゆっくり思い出していけば、それでいいんだ。」
「あい。“記憶の宝石”も、まだ84個もあるから大丈夫だよ。」
「リン達も探すの手伝ってくれるみてェだし、他の奴等も手伝うって言ってる奴がいるしな。」
「皆で協力して探せば、84個なんてあっという間に見つかるはずだ。」
ナツに続いてハッピー、イブキ、エルザも励ましの言葉を掛ける。
「焦る必要はねェ!エメラの記憶は、
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
が必ず思い出させてやるっ!約束だァ!」
「オオッ!!!」
腕を突き上げて宣言するように叫んだナツに続いて、皆が威勢良く声を上げた。
「ありがとう、皆・・・!」
翠玉
(
エメラルド
)
色の瞳を細め、嬉しそうに口元に笑みを浮かばせてエメラは微笑んだ。
「いきなり話変わっちゃうんだけ
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