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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story4 花時の殲滅団
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グレイとルーシィが呟いた。
刀身が
焔
(
ホムラ
)
で包まれた
名刀・
(
めいとう
)
焔桜
(
ホムラザクラ
)
を大きく振りかざす。
「―――――
鈴音の殲滅者
(
ベルトーン・ブレイカー
)
。」
「ぐあぁああぁぁああああああっ!」
ドサッと音を立ててグリフトが力なく倒れた。斬られたグリフトの服は焼け焦げており、周りには桜の花弁が落ちていた。
「ふぅ〜、討伐完了っと。」
名刀
(
めいとう
)
・
焔桜
(
ホムラザクラ
)
を鞘に戻しながらリンが言った。
「相変わらずの腕前だな、リン。」
「力は衰えていない。」
左肩を回しながらイブキと、表情を一切変えずにバンリが言った。
「皆といるのに力が衰える訳ないでしょっ。バンリも面白い事言うようになったね〜。」
「俺達がいなくても、リンさんの力は絶対に衰えないと思います。」
リンが笑いながら言い、ティールの言葉にサーニャ、ジーハス、レーラも首を縦に振った。
「なーんか、手柄をリン達に横取りされたみてーで、つまんねェな。」
「仕方ないよ、ハッピーとシャルルが人質になってたんだから。」
「ハッピーとシャルルは猫だけどな。」
「ゴメンね、ナツ・・・」
つまらなそうな顔をしながら呟いたナツをコテツが励まし、アオイがさり気なくツッコミを入れ、ハッピーが申し訳無さそうにしゅんとなる。
「でも、何はともあれ依頼完了ですね。」
「早く依頼主の所に報告しに行きましょう。」
ウェンディとシャルルの言葉に習い、リン達と一緒に依頼主の所へ歩き出した。
「そういえば、“記憶の宝石”見つからなかったわね。」
「何だ?“記憶の宝石”って?」
「お互い、詳しい事はギルドに帰ってから話そうじゃないか。」
―
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
―
ナツ達はリン達と一緒に依頼主に依頼報告をし、
黄色い揺り籠
(
イエロークレイドル
)
の魔道士達は1人残らず評議院に連行されていった。
その後
妖精の尻尾
(
フェアリーテイル
)
に帰り、ナツ達はエメラの事を話していった。エメラが記憶を失っている事も、その記憶が、100個の宝石に封じられている事も―――――。
「なるほど、エメラも辛い日々を送ってきたって事か。」
リンが首を縦に振る度に、リボンの鈴がチリンと音を立てる。
「“記憶の宝石”は、まだ85個もあるのか。」
「探すの大変だね。」
「だが、リン
姉
(
ねえ
)
と俺達がいれば心配無用だぜっ!」
「私達も、出来る限りの事をしてみるわ。」
「ありがとう!」
レーラの手を握ってエメラは嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば、まだ自己紹介してなかったね。私はリン・グラフィリア。よろしくね、エメラ。」
リン
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