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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story4 花時の殲滅団
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ねェよっ!」
「イギィィイッ!」
「それと、()じゃねェ。()だ。」
「どーでもいいわァ!」

ルーシィは蹴られた右肩を押さえながらも、男の発言にツッコミを入れる。

「エルザ・・どうするの・・・?」
「コイツ等をすぐにでも八つ裂きにしてやりたいところだが、ハッピーとシャルルに何か危害を加えられる可能性があるからな・・・」

銀色の腕輪の窪みに青玉(サファイア)を嵌めた為、両手に水を纏ったエメラが敵の攻撃を上手くかわしながらエルザに問い、エルザも魔法剣で襲い掛かってくる複数の敵を1人で相手しながら答える。

「恐らくグリフトは、1人でも黄色い揺り籠(イエロークレイドル)の魔道士に攻撃をしたらハッピーとシャルルに危害を与えるつもりだ。」
「そんな・・・!」
「攻撃してもしなくても、俺達にとっちゃ(マイナス)って事か。」
「やる事も言う事も卑怯な奴等だな。」

こんな状況でありながらも、表情を一切変える事無く呟くバンリの言葉にコテツは目を見開き、イブキは口元の血を拭い、グレイが飛んできた魔法弾をかわしながら言った。

「それにしても、正規ギルドの魔道士が使う魔法はとても便利、尚且つ、威力が高く美しい。」

大きな椅子に深く腰掛けて、目の前の光景を見入っていた黄色い揺り籠(イエロークレイドル)のギルドマスター、グリフトが口を開いた。
黄色い揺り籠(イエロークレイドル)の魔道士達の大半が所持系(ホルダー系)の魔法であり、魔法が初心者でもすぐに扱う事が出来る魔法剣や魔法銃ばかりである。能力系(アビリティ系)の魔法や、形状が変わる武器、鎧や刀などはグリフトにとって目を輝かせるほどのものなのだ。

「コイツ等を全員とっ捕まえて部下にするのも良いし、売って金にするのも悪くない。女魔道士達は脱衣ショーを見てからだな。」

魔法を見れば見るほど、グリフトの口元には不敵な笑みが浮かび上がる。

「残酷且つ下劣な奴だな。」
「全くだ。」
「可愛すぎるのも困りものだわぁ。」
「ルーシィさ〜ん、帰って来て下さ〜い。」

アオイとバンリが冷ややかな目をしてため息をつきながら呟き、変な事を考えているルーシィをウェンディが引き摺り戻す。

「お前達!妖精(ようせい)を1人残らずひっ捕らえろーっ!女は1人残らず服をひん剥いてやれーっ!」
「オオオオオオオオッ!」

グリフトの指示で、黄色い揺り籠(イエロークレイドル)の魔道士達は目をハートにしながら(主にルーシィとエルザとエメラに)襲い掛かる。

「ちょっ、えぇ!?本気ィ!?」
「わわわわぁ〜!」
「ち・・近寄るなーーーーーっ!」

ルーシィとエメラは若干頬を染めながら必死に逃げ回り、エルザは剣を敵に当たらない程度に振り回す。
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