■■SAO編 主人公:マルバ■■
壊れゆく世界◆最終決戦
第四十二話 決戦と代償
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覚悟を決める。マップを開き、表示された光点を、すなわち生存者の数を数え上げ、この戦いで何人欠けたのか逆算する。三回検算して、彼はその事実を認めざるを得ないことにようやく気づいた。
「九人……」
エギルとシリカは思わずその言葉から顔をそむけた。マルバも耐え切れず顔を伏せたくなるが、その衝動をなんとか抑えこむ。周りを見回すと、今度こそ耐えられない光景を目にした。
月夜の黒猫団――。彼らが、肩を寄せあって泣いていた。その光景が意味するところは明らかだった。マルバは思わず特に親しかったダッカーとサチの無事を祈り、それが他の仲間ならば死んでも良いと考えているかのようだと気付き、自己嫌悪に陥った。顔を伏せるだけでは足りず、そのまま床に頭を打ち付けたが、この世界は痛みだけは再現してくれなかったので、ただ不快感だけが募った。
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