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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
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少し我慢してくれ、ナハトヴァール」


 その同時刻、なのはは一人の少女と向かい合っていた。その少女の姿にどこかで見たことのある姿を重ねていた。昔の自分、昔のフェイト、昔のはやて……昔も、今も変わらない燐夜。


「ママを返してっ!!」


 そう叫ぶ少女を見るたびに心が締め付けられるように苦しくなってくる。


 ――――どうして……どうして。
「私のことが分からないの…………っ!!」
 ――――助けてあげたい…………っ!!


 そんな気持ちばかり浮かんでは消えてを繰り返し、焦って、思うようにいかなかった。


 ◯


 時は満ちた。
 本能的に感じた燐夜は、管理局からかけられていたリミッター。自分でかけていたリミッターのすべてを破った。


「いくぞ、ナハトヴァール。すべてを喰らい尽くせっ!!」


 激化する戦い。
 ジェイル・スカリエッティはもう終わった。すべきことはもう成しているのに戦い……狂気は止まない。


「これ以上戦う意味なんてないのに……どうして戦う事を止めないんや……っ!!」


 はやては戦場の中、顔を苦痛にゆがめる。戦う事を止めない人々を見て哀しくなってくる。もはや、戦争。当時、古代ベルカ時代に怒っていた戦乱を繰り返しているかのようだった。ただ、それと違っている点もある。管理局側は、基本確保に回らなければならないことにあった。もう一方は、殺しを躊躇ってしまう点にあった。
 そんな中、お互いの指揮官……いや、エース同士がぶつかる。


「三桜。もうお前には負けない。負けっぱなしは俺の同義に反する」
「神か。……お前は俺に勝つことは叶わない。俺とお前の間には、決定的な差があるからだ」
「ああ、知っている(・・・・・)。だから、それを埋めるためにある執務官に手伝ってもらうんだからな」


 DSAAでも滅多に見ることのできない戦い。もはや肉眼で捉えることは不可能に近かった。だが、そんな戦いでも終わりは必然的にやってくる。そして、それは、燐夜の望みが叶う瞬間でもあった。


「とうとうこの時が来たのか……」


 ゆりかご内からの撤退を完了させた管理局は、ゆりかごに向かって次元法を打ち出そうとしていた。だが、重要参考人燐夜をはじめとしてナンバーズ数人はまだ出てきていない。


「待ってクロノ君!! まだあの中には燐夜君がっ……燐夜君が……私の大切な人がまだいるんだよ!!?」


 なのはがクロノを止める。だが、クロノは止まらない。勢い余って自分が望まない形で自らの想いを言葉にしたなのは。恥ずかしがる暇もない。フェイトもそんななのはに後押しされた。


「やめてっ!! クロノ!!」


 だが、友人との友情より
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