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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
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れた『チャンス』。それがティアナをさらに崩壊の道へと辿らせる。


「俺が憎いなら殺傷設定にして殺せばいい。別に逃げたりはしない。ただ、抵抗はさせてもらうがな」


 そんな言葉にティアナは燐夜を狙い続けるも成功したためしがない。当時、管理局の切り札とまで呼ばれていた燐夜に手傷すら負わせられない。
 当然、燐夜とティアナの関係だけでなく、部隊との関係も悪化するばかりである。――――そして、とうとう決定的な事件が起こる。


「どうして殺したの!? 殺す必要なんてないのにっ!!」


 基本確保が原則の管路局で、犯罪者を躊躇いもなく斬り捨てた燐夜に詰め寄るなのは。無言を貫く燐夜の前にはやてが辛そうでありながらも己を律して言葉なく立っていた。――――口が開かれた。


「部隊長命令や。三桜燐夜三等空佐。あなたに処分を言い渡します」


 処分を言い渡された燐夜は、六課から消えた。


「大変や! 燐夜君がどこにもおらんようになってんねん!」
「寮にいるんじゃないの?」
「それがおらんのや」
「ちっ……今のお前は危うい。頼むから暴走しないでくれよ。私はお前を殺したくないんだ」


 六課で話題の中心にいる燐夜は、人気のない所にいた。蒼い炎と黒い炎が不規則に身体から立ち昇っている。


「俺はもう止められない。誰にも、自分でさえも」


 そう口にした燐夜には言い寄れぬ雰囲気……言い換えるならば覚悟が伺えた。そして突然辺りが揺れ始めた。


「始まったのか、ゆりかご計画」


 次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティとナンバーズ対管理局機動六課。後にJS事件として伝わる、ミッドチルダだけでなく、管理世界全体の平和が脅かされた事件の幕開けだった。
 そして、燐夜はこの大きな出来事にスカリエッティ側として参加する。――――そう、ゆりかご計画に燐夜は加担しているのだ。
 そんな戦場を六課の隊員たちのおかげで立ち直れたティアナは、親友であり、相棒である少女と駆けていた。


「ところで燐夜さんって何考えてんだろう?」
「そんなの分かるわけないわよ。ほら、スバル。来たわよ!」


 順調かつ慎重に進む少女たちの前に、かつて仲間であったはずの人が目の前に立ち塞がる。無表情であるのが返って威圧感を増す結果となっているが、少女たちは臆することなく立ち向かっていく。


「私たちの邪魔をしないでください。これ以上邪魔をするなら、あなたを次元犯罪者として逮捕します」


 反応はあった。ただそれは少女たちにハイぺリオンの銃口を向けることだった。しかし、攻撃はしてこない。ゆりかごに響く爆音と揺れで分かりにくくはあるが、ハイぺリオンを持っていない方の手が震えていた。


「もう
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