空腹
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長い道程。(どうてい)
そして・・玉座にたどり着いたーー
だがーーそれは新たな始まりで・・・・
己が滅びるまで続く、終わりのない探求
立ち止まることは滅びを意味する。
玉座についてから、どれくらい経過したか
わからなくなり、過去の記憶が更に
すり減っていき、今は・・・・
自分の名前と戦った強敵くらいしか
思い出すことができない。
そのまま亡者になると思っていたが・・
異世界に飛ばされ、何故か呪いが消え
人間に戻っていたという事実と、
集めてきたソウルや武具は
健在だということを話した。
「なんてーー報われない話しなの・・グスンーー貴方は自分の為に生きるべきなのね!」
話を信じきって泣きじゃくっている。
無論・・嘘は言ってないが・・ここまで
純粋に信じるとは、いい意味で予想外だ。
「ありがとうーー信じてくれて・・私でよければーー君の力になろう困ったら話に来てくれ」
朗らかな気持ちで約束するのは・・・・
久しぶりな感じがするなーー
「それは心強いのね! おねえーーじゃなくて私の主にも話してもいい?」
「別に構わないけど・・信じてもらえるのか?」
普通の思考の持ち主ならば・・善処してーー
半信半疑がいいところだと思うがーー
「大丈夫なのね! 任せてなのね!」
どこからそんな自信が湧いてくるのか・・
疑問しかないがーー
「ーー信じてもらえたらでいいんだが・・情報が欲しいと言っていたと、伝えてくれ」
「伝えておくのね! また来るといいわ!!」
手を振って、その場を離れる。
◇◇◇
講義室を出て使い魔を探しに広場まで歩く。
食堂の近くの広場から先に見ていくと、
私の使い魔の姿が視界にはいる。
あれって・・タバサの使い魔よねーー
何やってるのかしら・・あーー
こっちに歩いてきた・・
「あんた・・何やってたのよ?」
皮肉で同じ使い魔同士、仲良くしてなさい
とは言ってたけど、まさか・・本当に・・?
「使い魔と交流してましたが・・問題がありましたか?」
指示を遂行しましたが不備がありましたか?
と言わんばかりな満足気ね・・
「何でもないわ・・部屋に戻るわよーー」
アルフが何が出来るのか聞かないと・・
いけないわね。
「ーー了解しました」
無表情ねアルフって・・顔は中性的。
美形で悪くない、瞳は透き通った
水みたいに繊細な青色。
髪は金髪で前髪が少し長めで、
跳ねてるのが目立つわね。
笑えば悪くないのにーー
歳は18から20辺りかしら?
そんなことを考えているうちに、部屋の前に
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