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鎧虫戦記-バグレイダース-
第2話 アスラ、人間やめるってよ
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のような姿をしている。


「ハッ‥‥ハッ‥‥あっ!」

 ガツッ! ドシャッ!

マリーは瓦礫につまずいてこけてしまった。 
それを見た2人は顔を見合わせた。

「もうそろそろいいかな?」
「もういいだろ」

2人は建物の壁を蹴って猛スピードでマリーに突っ込んで行った。

「捕まえたぁぁ〜〜〜〜!!」
「きゃあああああぁぁぁぁぁ!!!」

マリーはもうだめだ‥‥‥と心の中で思った。
しかし、その瞬間だった。


 ガキィィィィィィィィィィィィィン!


1人の男が2人の体を剣で受け止めた。

「誰だテメェは!邪魔すんじゃねえよ!」

その男はつぶやいた。

「オレかい、オレの名は‥‥‥‥‥‥迅さ。」


お前かいッ!!! 
あまりの驚きに語りの私がツッコんでしまった。
『いやここは主人公が来るだろッ!
 (自分で書いてるくせに‥‥‥)』
すいません。仕事に戻せていただきます。


「迅さぁぁ〜〜〜〜〜〜ん!」

マリーは迅に泣きついた
迅はマリーの頭をなでると言った。

「頑張ったね、もう大丈夫だよ。さぁ早く向こうへ走るんだ!」

マリーはうなずいて走って行った。

「兄貴!あの子、早くしないと逃げちゃうよ!」
「よし、あの子を追うぞ!」

あとを追おうとしている2人に
迅は剣を振りかざしこう言った。

「通さないよ‥‥。空気を読まずに登場してしまったけど
 本当の王子様が彼女のもとにあらわれるまではね‥‥‥。
 ていうか君達兄弟だったの?オレにも兄さんがいるけど 
 あんまり似てないからなぁ〜〜」

急に世間話を始めた迅だが、2人からは無視されていた。 

「その王子様ってのはオレの事かい!」

そう言って兄は迅の上を飛び越えて、マリーを追いかけて行った。
迅も追いかけようとしたが、それを弟が後ろからロックした。

「行かせないよ!」

迅はなぜか全く抵抗しなかった。
 


    **********



「ひゃっはぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!」

高らかな声を上げながら再び兄はマリーに突っ込んで行った。
マリーはよけようとしたが、とてつもないスピードで
とても間に合いそうにはなかった。
今度こそダメだ、と彼女はあきらめた。

 ポタンッ‥‥‥

涙の落ちる音がした。 
しかし、そこに再び人影が現れた。

「お、お前!その刀まさか!止まんねぇ!止まんねぇ〜〜!!」

 ズバッ! ドシャシャァァァァッッ!
 
刀で頭から真っ二つにされた兄は
地面に激突し、そのまま転がって行った‥‥‥。 

その少年の持つ刀は世界で一番最初に
人類の絶滅した国でのみ作られていたもの
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