第一章 地球編 北アメリカ
第1話 終わりの始まり
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ぞ。学ばないよな〜。」
「本当ですか?それは。何回も言っただろ、アスラ。
"鎧虫"を見に行くと遅くなるって。」
「いや、そっちじゃないだろっ。」
今ツッコんだのはホークアイ。オレより一個年下の今年で15歳。
射撃の名手で、視力は3.2ぐらいあるらしい。狙った獲物は逃がさない。
『いや、俺の説明のきっかけ雑すぎだろ!』
彼はこれから多分ツッコみの仕事が増えるだろう。
さっき帰ってきた男の名前は迅《ジン》。
(さっき聞いたけどもう一回言っておく)
オレの師匠で兄貴的存在。
糸目で顔の右側に大きな"火傷の痕"がある。
極度の天パだが、イケメン。
実は人間ではないが、それを踏まえてみんな彼を親しく思っている。
見た感じは20代後半だが、実年齢116歳でこの家族の中で最も最高齢。
長く生きているゆえの穏やかさを持っている。昔はすごく偉かったらしい。
「さぁ、修行に行くぞ!アスラ!」
「おー!!」
「待ちなさい!まだ話は終わってないわよぉーー!!」
二人は猛スピードで逃げて行った‥‥‥。
**********
ー近くの森ー
カンッ コンッ ガッ ガンッ コンッ カンッ パカンッ!!
森の中に2人が木の棒で闘う音が響いている。
「ふーーっ。疲れたから少し休憩しよう。」
「わかった。」
アスラは体中にアザができていたが、迅は傷一つついていなかった。
「迅、ずりーぞ!たまに3mぐらいフツーにジャンプしやがって!」
「ごめんごめん。でもそうしないと避けれないくらいの良い太刀さばきだったよ。」
「1発ぐらい受けろよ!こっちはスゲー痛いんだぞ!」
「戦闘においてたった1つの傷が命取りって事を教えたかったんだよ。」
ごもっともだった。しかしアスラは叫んだ。
「にしても限度ってもんがあるだろ!!」
「おっ、そろそろ夕食の時間かな?」
辺りにはいい匂いが漂っていた。多分カレーの匂いだ。
「話をごまかすなぁぁーーー!!!」
アスラは森に響き渡る程の大声で叫んだ。
ー再びアジトー
「みっちり迅さんにしばかれたみたいね。体は大丈夫なの?」
アスラにスプーンを渡しながらクレアは聞いた。
「おばさんのフライパンよりはマシかな。でもやっぱり少し痛いや。」
心配になったマリーはアスラに聞いた。
「腕は使える?食べさせてあげよっか?」
アスラは焦って、そこまでボコボコにされてないから大丈夫だよ
と言い、笑ってごまかした。
「二人とも、まるで夫婦みたいねぇ。」
ニヤニヤしながらクレアは言った。
「そんな事ないよ。ね、アスラ?」
「あ、あぁ‥‥‥
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