第1章 双子の兄妹
1-3 初めての感覚
初めての感覚
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シャツを直接身につけた。布が乳首を柔らかく擦り、マユミは、顔がますます上気するのを感じていた。
ショートパンツも脱いでみた。そして姿見に自分の全身を映してみた。Tシャツは白いショーツが半分隠れるぐらいの丈だった。
その時部屋のドアがノックされた。「マユ、」
「ケン兄!」
マユミは慌てた。「ちょ、ちょっと待って。まだドア開けないで」
「わ、わかった」
マユミは急いで元のTシャツに着直し、パンツも穿き直して部屋のドアを開けた。
「ど、どうしたの? ケン兄」
「ご、ごめん、着替えかなんかしてたのか?」
「ま、まあね」
ベッドの上に、さっきマユミに貸した自分の黒いTシャツがあった。脱ぎ捨てられたブラジャーがそれにまつわりつくように絡まっているのにケンジは気づいて、慌てて目をそらした。
「い、いや、あの、あのな、」ケンジは口ごもった。
マユミの身体は、もう表情や態度に出てしまうほどに疼き始めていた。一昨日目にした逞しい兄の身体と、今し方自分の身体に何度も触れた兄の指の感触を思い出したのだった。
ケンジの身体はすでに熱くなっていたが、マユミの姿を見るなり、ますますその温度が上昇した。数日前に見たマユミの美しい白い肌と豊かなバストを思い出したのだった。
彼は着衣越しに妹の胸の膨らみを見つめた。「マ、マユ……」
「ケ、ケン兄……」
ケンジは部屋に入るとドアを乱暴に後ろ手で閉めた。そして目の前の妹の身体をぎゅっと抱きしめた。
「えっ!」マユミは小さく叫んだ。
「お、俺、もう我慢の限界だ」そしてマユミの唇に自分のそれを押し当てた。歯と歯が当たって、小さくカチリと音がした。
「んん……」マユミは小さな声で呻いたが、ケンジの身体をはね除けもせず、その逞しい腕に抱かれたまま、その乱暴な、しかし不思議と快い力に身を任せていた。
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一瞬の後、ケンジは口を離した。
「ご、ごめん!」ケンジは叫ぶように言って、マユミから身体を離し、真っ赤になって彼女から目をそらした。「お、俺、と、とんでもない事を……」
マユミは無言でうつむいていた。
「ほんっとに、ごめん。こ、この事は忘れてくれ」そしてケンジは慌ててドアを開け、マユミの部屋を出て行った。
ケンジは部屋の灯りを消して真っ暗にした。そしてベッドに突っ伏したまま動かなかった。だが、息は荒く、鼓動も速かった。
「収まれ! 収まるんだ!」ケンジは小さく叫んだ。しかし、たった今抱いた妹の体温、着衣越しではあったが、その肌の柔らかさ、抱きしめた時に感じた胸の膨らみの弾力、そしてひどく柔らかで温かい唇の感触が生々しく残り、いつまでも鼓動も体温も収まる気配はなかった。
彼はベッドの布団の下に隠してあっ
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