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Chocolate Time
第1章 双子の兄妹
1-3 初めての感覚
初めての感覚
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自分の胸をブラ越しにそっと触ってみた。そして、乳首の辺りに指を這わせてみた。くすぐったいような、むず痒いような感覚だった。

『兄の指がクリトリスを撫でると、恭子はさらに大きく身体をくねらせた。 「ああ、マサ兄、いい気持ち、あたし、もうだめ……」 昌広は、そうしてその小さな粒を弄びながら、舌を彼女のしっとりと潤ったクレバスに這わせ始めた。恭子は身体を激しく痙攣させて叫んだ。 「マサ兄! あたし、イっちゃいそうっ!」』

 マユミは本を放りだして、ばたんと仰向けになった。そして荒い息を繰り返しながら、ショートパンツの中に手を入れ、恐る恐る自分の股間に指を這わせ始めた。
「(ク、クリトリスって……)」
 ショーツの中の汗ばんだヘアの下に、それはあった。敢えて自分でその部分に触れるのは初めてだった。両側の襞をそっと開き、そこに隠れていた小さな粒を撫でてみた。
「いっ!」
 敏感になったそれは、指で擦られてびりっとした痛みを生じさせた。
 マユミは穿いていたショートパンツを下ろし、ショーツも下げて、右手の薬指を一度舐めて唾液で濡らした後、もう一度その神秘的な器官に触れた。

「んっ!」

 じりっとした感覚が彼女の身体を駆け抜けた。しかし、それはさっきの痛みとは違う感じだった。今朝、ケンジの自転車に乗っている時に身体を襲った快感に似ていた。

 いつしかマユミは夢中でその粒や谷間を指で刺激し続けていた。痛みや違和感に混じって、時々身体全体に得も言われぬ心地よさが広がった。彼女は時を忘れてその行為に耽っていた。

 マユミは右腕に疲労感を覚え、ぐったりと身体を弛緩させた。彼女の秘部は、いつしかしっとりと潤っていた。


 階段を上ってくる足音で、ふと我に返ったマユミは、身体を起こした。
 続けて隣のケンジの部屋のドアが閉められる音がした。

 マユミはベッドを下りてショートパンツを穿き直し、部屋を出て、隣のドアをノックした。
「ケ、ケン兄、いる?」
「いるよー」
 ケンジの声がした。
「入っていい?」
「いいぞ」

 ドアを開けてマユミは部屋の中を見回した。

「最近、ケン兄の部屋、ちょっと片付いてない? こないだ入った時もそう思ったけど」
「何だよ。いいだろ。散らかってるより」
「そりゃそうだけど。それに、」
「それに、何だよ」
「前ほどオトコ臭くないね」ケンジの部屋はほんのりと柑橘系の匂いがした。「何? 彼女でもできた?」
「か、彼女なんかいないって言っただろ」
「ほんとに?」
「しつこい。神に誓って彼女はいないよ」
「いや、別に神に誓う程の事でもないから」
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「で、何の用だ?」
 ケンジは椅子から立ち上がってマユミに身体を向けた。

 マユミはその
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