05 手配書―みことのさいかい―
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うなよ!おい、あれを使え!」
「しかしあれは!」
「あれの実戦のデータが見れるだろ、やれ!」
「は!」
敵は何かの装置を起動させる。
すると目の前によくわからない空間が発生し、そこから黒く禍々しい手が出てくる。
それを見た俺は、自然と呟く。
「……オメガ」
手はすさまじい力を噴出している。
禍々しいその力にその場にいるものは立ってられなくなる。
「っく!な、なんだよこれ!」
「体が動かないよ」
「怖い」
ロイド達は苦しそうだ。
リフィルとクラトスは驚愕しながら敵を見続ける。
俺は皆の前に出る。
「風!」
ロイドが叫ぶ。
右手を胸に当てる。
黒い風が吹きぬけ右手が黒く輝きだす。
一瞬のうちに右手に巨大な銃が装備される。
「……魔銃、解放」
味方も敵も突然現われた銃に驚く。
「な、なんだその武器は!?」
敵が何か言ってるが気にしない。
左手で敵(黒い手)に向かって指差す。
「お前に相応しいソイルは決まった!」
「等しくある死の眠り、ウォーターグリーン」
一つ目のソイルを取り出してはじき装填する。
「深海に潜む光、ディープパープル」
二つ目のソイルを装填。
腰のベルトを叩き、ソイルが飛び出る。
「そして、すべてを飲み込む、マリンブルー」
最後のソイルが入った。
「あの力は……」
誰かが呟いた。
俺は銃を敵に向ける。
「飲み込め、召喚獣……リヴァイアサン!」
引き金を引き、大量の煙とともにソイルが撃ち出される。
螺旋を描きぶつかったソイルは一瞬真っ白になるほどの光を放ち、光が消えたそこには青く頭はやや翠色の巨大な海蛇のような生物が出てくる。
『キシャアアアアアア!!』
リヴァイアサンが鳴く。
皆は呆然とそれを見ている。
リヴァイアサンの鳴き声に反応するように地面からじわじわと水が出てくる。
徐々に出てくる水の量は増え続け、あっという間にすごい量の水がリヴァイアサンの後ろに集まる。
そしてリヴァイアサンが思いっきり叫ぶとその水は津波のように敵に襲い掛かった。
謎の空間から出てきた黒い手は水に飲み込まれ謎の空間に押し戻されていく。
そして水は空間をも飲み込み消滅させた。
リヴァイアサンが消えたと同時に魔銃も俺の中に戻る。
ディザイアン達はそれを見て叫んでいる。
「ば、馬鹿な!いくら不完全とはいえオメガとあの空間が消えただと!?」
「て、撤退だ!」
逃げていくディザイアン達。
ロイド達もそれぞれ立ち上がる。
「すげぇ……!かっこいいー!!」
「あれ、召喚獣だよね!」
「見た
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