転生
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コルベールが近づいて来たかと思えば、おもむろに
手を覗き込む。
「ーーどれ、よくやった!!きちんと契約できているよーーにしても随分と珍しいルーンだな・・・・」
「そんなに珍しいものなんですか?」
いまのうちに、少しでも世界の情報が欲しい
どんなことでも。
まだ見ぬ景色や知識が待っているーー
これからを期待し胸を脹らます。
「気になるのかい!? えーーっ・・と・・」
「アルフと申しますミスタ」
「そうかーー! アルフ君かよろしく、君も気になるなら調べよう! 少しスケッチさせてもらえるかい?」
早い対応で助かるな・・彼自身も満更
じゃないようだし任せよう。
スケッチが終わるまで、動きをとめる。
「よし・・終わったよでは、楽しみに待っていてくれ!」
いきいきと走りさっていく、あれは・・
半分以上自分の知的好奇心の為だな。
「貴方アルフっていうのね・・まぁーー顔は悪くないだけマシね」
腕を組ながら上から目線で品定めを済ませる。
「それはどうもありがとうーー主よ」
膝をつき忠義を示す。様々な者と契約で忠誠を
誓ったような感じがする・・実際ーー
誓ったのだろう・・今では古ぼけた武器の
ように幾重にも戦いを越え磨耗して
しまってはいるがーー体が覚えているの
だから・・
(誠心誠意、忠義を示したつもりだが・・
認めてもらえるだろうかーー?)
頭を下げたまま姿勢を維持しつつ、
思考を巡らした。
「えっーーと・・・・殊勝な心構えね! 頭を上げていいわよ・・」
頭を上げ・・主の顔色を窺う。
「把握しましたーーこれから何をすれば、いいのですか?」
「追々ーー話して行くわ・・それより先にお昼だから、また後でね」
従者らしく寡黙(かもく)に礼を済ませ、
後に続いた。
◇◇◇
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