第八話 作戦会議
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になったらしい。リメス男爵領に隣接する貴族が訴えたと聞いている。自分の所の領民に悪い影響を与えてるってな」
「それで?」
爺さんが俺を見て肩を竦めた。
「お咎めは無しだ。基本的に貴族の領地は領主がどう治めようと勝手だ。反乱や暴動が起きれば別だがリメス男爵領は反乱も無ければ暴動も無い。それに……」
「それに?」
爺さんがニヤリと笑った。
「あそこからは間接税の税収が多いんだ。政府としては多少の事は大目に見るさ。怒らせたくもねえしな」
「なるほど」
「まあそんなわけでな、リメス男爵は貴族達にとってはちょっと厄介で危険な男なのさ。で、俺はこれからその男爵閣下と共に出撃だ。うーっ、首筋が寒いぜ」
というと爺さんは首を竦めてブルブルと体を震わせた。
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