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インフィニット・ストラトス ─Castaway─
第002話 ─Inn tavern─ 宿屋にて
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キャラか? 彼も、というか、この部屋の全員、同じくらいの歳のようだ。仲良しグループでイベント参加ってヤツか。

「私の名は、リリサ・マンエルハイム。この『アーレトン・タイヴァス』のリーダーよ。ジョブは魔術師。みんな同い歳よ」

「儂はギャスパール・ガットマン。重戦士、盾役だな」あの耳は……熊かな?

「フランク・マクラウド。軽戦士だ」うわ、なんかサムライって感じ、狼だな。

「アタシはノーラ・テンプル。治癒術と付与術担当さ。一応、アンタにヒールかけといたから大丈夫だと思うけど、なんかあったらまた、かけたげるよ」クールなお姉さん系か。猫っていうより豹っぽいね。うん、役に入りきってる。

「オ、オイラはラズロ・ローエンシュタインさ。スカウト(斥候)だよ」リス系だな。ちょっと自信なさげなトコが庇護欲をそそるかも。いや、俺はその()はないぞ!

「それで、貴方の名は? あの浜には、流れ着いたような感じだったの。良ければ、なんでそうなったか、話してくれない?」

 うん、今は現状を把握した方がよさそうだ。

「あ、初めまして。俺は織斑一夏っていうんだ。ああ、イチカ・オリムラだな」

「……お・りむー?」リリサは首を、こてんと傾げた。

 やっぱりだ、『のほほんさん』の友達決定。いつも着ぐるみを着てるのは、コスプレだったんだ。このリリサって娘も『のほほんさん』の仲間なんだろうな。リアル嗜好の。




 俺は守秘義務ってのをすっかり忘れてて、それでも火山の上空で戦って特異点を処理したことだけを話した。でも、彼女たちの反応は、予想とは違った。

「あいえす……って、何?」

 リリサは、仲間を振り返る。仲間たちはブンブンと、顔を横に振った。
 え、ISを知らない? どんな奥地の民族でも、今ではISを知らない者はいないはずだ。どういうことだ? 
 俺は、背筋を冷や汗が流れるのを感じた。弾から借りた小説で、こんな状況を読んだことがあるような……。


      △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽ △ ▽


 私は、イッチカー・オリムーと名乗るこの少年の話に感嘆した。『あいえす』とか言う、多分、飛行用の魔法具なんだろうけど、それを使って惨事を防いだ行動力と気高い自己犠牲の精神は、まるで騎士のようだと思った。

 着ている青い上下の肌着は、上に防具を装備することを示唆していた。
 ということは、全身を覆うプレートアーマーが通常の装備みたいね。細身なのに、力があるのかな? ますます騎士みたい。

「私たちは、ギルドに加盟している学生冒険者なの。貴方、もしかして騎士なの?」

 ちょっと、期待を込めて聞いてみる。
 彼は、ビックリした顔で否定した。

「騎
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