戻ってきた日常
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」
こうして俺とエリーは初の光速の長距離移動は二度としたくないと思いながらキリトたちに合流した。
「よう、キリト・・・」
「おう、シオンにエリーシャ。なんかやつれてないか?」
「いや、気にするな。それより、アレが・・・」
「ああ、アレが・・・」
俺が見た先には巨大な浮遊城。それはかつて俺たちが二年もの歳月の中閉じ込められていた城そのものだった。
「浮遊城アインクラッド・・・!」
「前は、四分の三で終わっちゃったからな・・・」
「今度こそ・・・」
俺は心踊るのを感じていた。何故なら再びあの城でもう一度、一から攻略できるのだから。以前より手強い相手があの中にいるのだと思うとニヤケが止まらない。
「おーい、遅ェぞキリト!」
下からはクラインたちが上昇してくるのが見える。
その他にもユリエールさんやシンカーさん、サーシャさん。
サクヤさん、アリシャ、ユージーンたちも合流した。
「ほら、置いてくぞ!」
「お先!!」
「ほら!」
「はやく!」
クライン、エギル、リズ、シリカと続いていき次々と俺たちを追い抜いていく。
最後にウンディーネの姿をしたアスナとピクシーのユイ、そしてエリーが俺たちの前で停止した。
「さあ、行こ、キリトくん、シオンくん、リーファちゃん!」
差し出されたアスナの手をリーファが握る。
ユイはアスナから離れ、キリトの肩に乗る。
「ほら、パパもにぃにもはやく!」
俺は再びアインクラッドを見つめる。またもう一度、あの城での戦いが始まると思いながら呟く。
「まったく俺たちは本当に懲りないな・・・」
『それでもやるんだろ?』
『ああ、あそこが俺とお前の原点。物語のはじまりの場所・・・』
「よし、行こう!!」
「『ああ!!』」
今こそ挑もう、新たな仲間と、力と共に。
背中に携えた白い剣と共に、彼は行く。
たとえどんな壁が阻もうと、彼は高く、遠くへ翔べる。
「さて、そんじゃ・・・」
それは夜空を駆ける流星のように───
彼は止まることなく、突き進む───
「終わらない物語をはじめようか!!」
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