戻ってきた日常
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先に進めておいてくれ」
「分かったわ」
その後俺たちは昼食を済ませ、他愛もない話をしばらくしてから午後の授業に向かった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「ッあ〜・・・、つっかれた〜・・・」
「お疲れ、はいどうぞ」
「サンキュー・・・」
ALOのアルンにて、シオンは一室の書斎で書類整理に追われていた。
その書類の内容とは・・・。
「“新種族《リュミエール》の設置における新政権の設立”ねぇ・・・」
「まあ、正確には新しく作られた種族の領主を決めるためなんだけど、それを決めるためにリュミエールだけのトーナメントマッチを行うってことなんだけど・・・」
「はたして今回のアップデートでユーザーが何人増えるのやら・・・」
シオンは頭を抱えた。いくらこうして書類を作ったところでその参加人数は予想を遥かに超えるだろう。
「それにこのリュミエールの特性、説明書を見る限りかなりピーキーだろ?」
シオンが書類に目を通した際に見たもの、それは今回のプロジェクトもそうなのだが、リュミエールについての特徴もそこには記されていた。
その内容というのが───
「光魔法による光速移動、確かに凄いんだが・・・」
「慣れないでコントローラー無しで翔ぶと何処に行くか分からないって、あまりにも・・・」
「人間がそんな速度で翔べば現実ではおそらく消し炭だろうな・・・」
そう言ってシオンはエリーシャから貰った紅茶をすする。。
「まあ、唯一の救いが全種族の中で一番バランスが良いってところか・・・」
「パラメーターの割り振りがほぼ平均値だからねぇ・・・」
「俺とエリーはパラメーターリセットだけどな・・・」
シオンはアルンの世界樹を眺める。数週間前まであの中で未来を分ける戦闘があったなんてとても想像できない。
「なんだか懐かしいね・・・」
「何がだよ?」
「パラメーターがまた一からスタートなんてSAOを始めた時みたいって」
エリーシャは全ての始まりであるあの時を思い出した。
シオンもその言葉にSAO開始直後の自分を思い出す。
「全てはあそこから始まったんだよね・・・」
「ああ、あの時が俺たちのスタートだったんだ」
「そして今まさに、そのスタート地点にいるわけだ・・・」
「場所は違えど、また始まるんだ。ここから、俺たちの新たな道が・・・」
シオンは紅茶を飲み干すとテーブルにカップを置く。
「さて、そろそろログアウトするか」
「そうだね、遅くなっちゃ悪いし」
「遅れたらリズにどやされるからな」
「アハハッ!そうだね!」
シオンはエリー
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