第四話 由比大尉!正雪の方じゃないからな!!その三
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「この作品はそそもそも日帝衆があってだ」
「それで、っていうんですね」
「日帝衆が再併合を堂々と言い出したからはじまったんですね」
「つまり日帝衆あってこそ」
「あの連中が半島に関心がないとはじまらなかったんですね」
「その通りだ、まずこの設定がある」
日帝衆が再併合を言い出しているというそれがだ。
「そしてこの政策を国民が支持しないとだ」
「話が成り立たないんですね」
「そういう話なんですね」
「その為に作者は強引に強引を重ねた設定を考えた」
「何処をどうやったらこんな設定になるのか」
「それが今わかるんですね」
「そうだ、四話目にしてな」
遂にというのだ。
「それがわかるのだ」
「で、どうしてなんですか?」
「何で国民は再併合支持してるんですか?」
「もう一回とびきりの失政にチャレンジするんですか」
「厄介ごとを引き受けるんですか」
「まず確かに日帝衆は反省している」
このことは間違いないというのだ。
「彼等は責任を取り反省をする組織だ」
「つくづく人間としては高潔なんですね」
「モラルは高いんですね」
「モラルが高い有能な人間が常に善行をするのか」
ここでこの世のことも話す悪田部だった。
「そして善行が常によい結果を残すのか」
「それが、ですね」
「そうとはならないのが世の中なんですね」
「かつて我々の祖先は先の併合で多くの善行を為した」
このことは歴史にある通りだ。
「インフラを築き義務教育を徹底させ灌漑と開墾、植林も行いだ」
「コーエーのゲームのセオリーですね」
「まさに内政の基本ですね」
「そしてだ」
その内政のセオリーを行いというのだ。
「残虐な刑罰を廃止し近代法を導入した」
「l近代的な土地制度改革もですね」
「それもして、ですね」
「階級制度も廃止して」
「近代国家に組み入れましたね」
「国家の負債も引き受けた」
当時の日本政府がだ。
「そうしてだ」
「その結果ですね」
「あの半島は飛躍的に発展しましたね」
「平均寿命も識字率も上がって」
「人口も増えて」
「米の収穫高も増加して産業の基礎も出来て」
「発展しましたね」
全て歴史にある通りだ、まさにビファアフター位の違いが出来た。
「で、そこまでの善政がですね」
「総督さんが己の髪の毛を放置してまで植林して」
「六億本も木を植えて」
「士官学校に優秀な人材を受け入れて」
「帝国大学も築いたがだ」
勿論そこにも多くの半島出身の人材を入れた。
「そしてその結果だ」
「ものの見事に世界から怒られましたね」
「連中が世界に広まって悪事を働いたお陰で」
「善行が素晴らしい結果を残すとは限らない」
またこう言う悪田部だった。
「有能な善人が善行を為してもな」
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