第四話 由比大尉!正雪の方じゃないからな!!その一
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戦え!!正義の戦士ジャスティスカイザー
第四話 由比大尉!正雪の方じゃないからな!!
ジャスティスカイザーを知らない者は最早世界の何処にもいなくなっていた。そして彼等を知っているイコールだった。
彼等を忌み嫌っていた、それでテレビの街頭アンケートでも。
「嫌いな男の人ですか?ジャスティスカイザーです」
「あんな卑怯な人絶対に彼氏にしたくないですよ」
「結婚したくない人ですか?ジャスティスカイザーみたいな人です」
「性格悪い人には抱かれたくないですね、ジャスティスカイザーみたいな」
この結果だ、ジャスティスカイザーは二人並んでだった。
嫌いな男第一位(同率トップで二人)
彼氏にしたくない男第一位(以後同じ)
結婚したくない男第一位(以下略)
抱かれたくない男第一位(書かなくてもわかる)
女の子の評判もこうであった、二人一組で完全にくくられそのうえで二位に九十パーセント以上の差をつけて堂々の一位だった、しかも上の四つで全て。
男性からもだ、こんな有様だった。
友達に持ちたくない奴第一位
嫌いな奴第一位
部下にしたくない奴第一位
上司に持ちたくない奴第一位
こちらも二位を九割以上引き離した上での四冠王達成だった、しかも。
「君達は世界各国のそうしたジャンル、合わせて三百二十五冠だ」
「全然嬉しくない冠ですね」
「心の奥底からそう思いますよ」
二人は悪田部に答えた、彼の執務室の中で己の席に座っている彼の前にいてそのうえで不満に満ちた顔で言った。
「何でそこまで不人気なんですか俺達」
「というか世界一の嫌われ者ですか?ひょっとして」
「そうだな、君達は今やだ」
悪田部がその二人にここで言うこととは。
「かつての北の将軍様以上だ、尊師よりもだ」
「うわ、凄いですね」
「あの連中より嫌われてるんですか俺達」
「それって凄いですよ」
「将軍様とか尊師より嫌われるって」
「そうだ、そんなことは滅多には出来ない」
そこまで嫌われることはというのだ。
「私も少々驚いている」
「何か全然驚いていない様な」
「そう見えますけれど」
二人はここで悪田部の顔を見た、冷静そのものの顔である。
「いつも通りですよ」
「何か普通に仕事をしている感じで」
「私は感情が表情に出ないのだ」
そうしたタイプだというのだ。
「だからだ」
「顔にはですか」
「出ていないだけですか」
「そうだ、しかし驚いていることは事実だ」
二人の全世界でのダントツの嫌われ様にはというのだ。
「見事な嫌われ方だ」
「というか彼氏にしたくない男ダントツナンバーワンって」
「結婚したくない、嫌い、抱かれたくないとか」
「それで四冠って」
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