マクロスF
0733話
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対して経験を積ませる為に援軍として協力すると言われてもな……いや、新統合軍のパイロット自体はここ数度の戦闘で急激に練度を増しているのは分かるのだ。さすがに腕利きと呼ぶ程ではないとしても、頼りのゴーストが殆ど効果無く、自分自身の命が掛かっていると違うらしい。
もっとも、ゴーストに関してはL.A.Iが開発した新型のフォールド通信誘導システムがあるおかげである程度使えるようになったんだが、それでも1度無効化されているだけに完全には信用出来ず自分達の腕を磨くのに熱心になったらしい。
……それはいいけど、こういう危険度の高い任務の時にこっちに回してこないで欲しかったよな。
いやまぁ、ここで溜息を吐いてもしょうがないか。新統合軍のパイロットの力量が上がれば、それはフロンティア船団の無事にも繋がるんだし。
「了解した。とにかく、連中が来たらこっちに合流するように言ってくれ」
モニカに返事をし、トルネードパックのエンジンを若干上げて目標の岩塊へと向かって進んで行くと、やがてバジュラが潜んでいると思われる岩塊を発見する。
だが、新統合軍のVF-171の姿はまだない。これは、先に始めてもいいのか?
「モニカ、目標を発見したが新統合軍はまだ来ない。どうする?」
『もう少しで到着予定ですので待っていて下さい』
「ああ、分かっ……いや、駄目だな」
『え?』
俺の視線の先では、危険を察知したのか岩塊の割れ目から4匹の機動兵隊バジュラが出て来るのを確認する。
せめてもの救いは重兵隊バジュラがいないことか。高い攻撃力を誇るあのバジュラを生きたまま捕獲しろと言われれば、VF-25Sではちょっと……いや、かなりキツイからな。
「向こうも自分に用があると理解してるんだろう。住処が壊される前に出て来たぞ」
『……そうですか、分かりました。生け捕りに関しては出来るだけ多くとの話ですが、無理なようなら最低1匹でも構わないそうです』
「最低1匹も何も、VF-25Sが1機で複数の機動兵隊バジュラを生け捕りに出来る訳も無いだろうに……なっ!」
機動兵隊バジュラ4匹から放たれるビームを、ファイターのままバレルロール回転で回避しつつ距離を縮め、距離が縮まった時点でビーム砲を放つ。そのビームが擦れ違い様に頭部が消滅するのが1匹、胴体を貫かれたのが1匹となる。
「っと!?」
そのままバジュラの横を通り抜けようとした時、無傷の残り2匹が鋭い刃を持つ尾を振るうが、高機動バーニアを使って機体の進行方向を強引に変更し、回避しながらガウォークへと変形。ISCを稼働させつつ、その場で強引に縦に1回転する。
「ほら、ミサイルのシャワーだ。遠慮せずに貰ってくれ!」
その言葉と共に、マイクロミサイルポッドから放たれた無数のミサイルを発
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