マクロスF
0733話
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際にバジュラにどんな影響を及ぼすのかはまだ確定じゃないの。だから、それを調べる為にも機動兵隊バジュラを数匹……いえ、1匹でいいから、捕まえてきて欲しいのよ』
「無茶を言わないでくれ。そもそもバジュラに対する影響を見たいというのなら、以前に俺達が捕獲してフロンティア政府に提供した巣があるだろ? あれから生まれたバジュラじゃ駄目なのか?」
『確かにあの巣で生まれたバジュラについても研究が進んでいるわ。けど、当然ながらあの巣で生まれたバジュラはいわゆる幼生体なのよ。フロンティア船団に攻め込んでくる成体とは大きく違う。だから幼生体にランカちゃんの歌が何らかの効果があっても、成体には効果が無い可能性もあるの』
「以前のフロンティア船団襲撃時に効果があったっていうのは?」
『たった1度の効果じゃ偶然で片付けられるかもしれないでしょ。だから、きちんと効果があるかどうかを試さなきゃいけないのよ』
なるほど。確かに効果があるかどうかが分からないのに実戦で試す訳にいかないのは事実だ。
「了解。キノコからの要請なのは気に食わないが、実際に効果があるかどうかを試す必要があるのは事実だしな。今回の出撃で生け捕りにしてくる。……ただし、その場合は恐らく1匹が限界だぞ?」
『ちょっ、アクセル大尉、言葉に気を付けなさい!』
そう告げてくるキャサリンだが、キノコの発言はブリッジメンバーのツボに嵌ったのだろう。抑えきれない笑い声が映像モニタから聞こえて来る。
「ああ、悪いな。知っての通り、俺は口の利き方がなってないんだ。じゃ、アクセル・アルマー、VF-25S、トルネードパック……出るぞ!」
その言葉と共に、カタパルトから射出される機体。
これまでのVFとは比べものにならない程の性能を秘めているこの機体でも、バジュラを生きたまま確保するとなれば1匹が限界なのは事実だ。……これが、ニーズヘッグならまた話は別だったんだろうけどな。
『スカル4、そのままの進路を進んで下さい。5分程でバジュラが潜んでいると思われる岩塊がある筈です』
映像モニタに映し出されたモニカの声に頷き、言葉を返す。
「後続に関してはどうなっている? 新統合軍から数機来ると聞いているが」
『あ、はい。VF-171が既に出撃してそっちに向かっています』
「……一石二鳥と言われてもな。俺には負担ばかりかかるんだが」
『それはしょうがないですよ。雇い主からのオーダーですし』
溜息と共に吐かれた俺の言葉に、モニカも苦笑を返す。
今回のように生け捕りというのは、普通に撃破するのとは違って難易度が高い。それも桁外れにだ。何しろ多少のダメージはともかく、殺してはいけないのだ。VFと同程度の戦闘力を有するバジュラ相手に。
だというのに、新統合軍のパイロットに
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