頼る相手を間違えてませんか?
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したね」
「腐れ縁ですから。良く引っ掻き回されてます」
それに助けられている。あいつがいなかったら今の俺はいないだろう。多分なにもかも普通のサラリーマンをしていたに違いない。
「それで、博士から織斑一夏の護衛には自分が最適と言われたわけですか?」
「えぇ、博士が言うにはあなたは織斑くんとも面識はあるみたいですし、初対面よりはいいかと思いましたので」
「そうですか」
面識はあるにはあるが、1、2回会ったぐらいだ。どちらかと言うと俺と接点があるのは織斑一夏の姉、織斑千冬の方。ただし、今一番会いたくない相手でもある。
「そういう理由から白波さんと決まったのです。わかって頂けましたか?」
「はい、いくら文句を言っても無駄だとわかりました」
「それはよかった。では次に・・・」
それからまた別の説明を始める代理人。それをボーっと聞き流しながら、頭の中では祈っていた。織斑一夏と会うという事は、織斑千冬と会う機会が増えるという事だ。今会えば確実に殴られる。できれば、今日から一週間会わないことを願いたい。
と思っていた俺の祈りは神に届かなかった。
「では白波先生」
「あーはい、初めまして白波烈震です。よろしくお願いします」
一礼して職員室を改めて見回す。そして意図的にある方向だけ見ない。というか見れない。凄まじくこちらを睨んでいる瞳があるのだから。
学園長室で行われていた説明が終わり、代理人と共に職員室へと向かった。どうやら本当にここは男が居ることが珍しいようで、廊下に居た女子生徒達が俺の事をチラチラと見てきた。
そして職員室に辿り着き中に入った時、俺の視界に奴が織斑千冬がいたのだ。一瞬見間違いかと思ったが千冬も俺を見てビックリしていた。そして睨みつけてきた。
「白波先生には学園にあるISの整備と施設の調節、さらに一年生 織斑くんの相談員の仕事をしてもらいます。また、織斑君に関わる問題がありましたら白波先生に相談、報告してください。では、先生のデスクはあちらです」
そう促された先は、運が良く千冬とは真逆の場所。よかった、隣とか真正面とかだったらどうしようかと思った。そして席に腰をかけ、両隣の先生方に軽く挨拶をして朝の会議が始まった。
会議が終わるとガタガタと先生達は立ち上がり、それぞれが受け持つクラスへと向かっていく。そんな中、俺はこれから行く場所の確認をしていた。
IS整備格納庫。ISの数は世界で467機しか存在しない。それはなぜか? ISの中心たるコアを作る技術が一切開示されていないからだ。さらに篠ノ乃束が一定数のISコアを作ることを拒否している為であり、おかげで各国は割り振られたコアで開発・研究などを行っている。
そしてIS学園が所有するISは生徒の使用す
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