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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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ているが、やはりまだまだ子供なのだ。
……高校生か……。
この子には、いったいどんな未来が待っているのだろうか。どうして、こんな戦いに参加してしまったのだろうか。
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない」
少しぼうっとしていると、ナナが心配そうにこちらを見てくる。思わず油島はナナの頭を撫でてしまった。子供扱いされたのが気に障ったのだろう、ナナはうつむいてしまった。
「……油島さん」
「な、なんだ?」
「飯、食べましょう」
ナナは冷めてしまったコンビニ弁当を温めるためにキッチンへと向かった。
───…
とある人数の少ない夜道、カードデッキをとある青年に渡す男の姿があった。
「……つまり、同じライダーを全員倒せば願いが叶うんだよな?」
「そうだ、お前の願いがなんでも一つ叶えることができる」
「へぇ……楽しそうじゃん」
青年はカードデッキを月明かりに照らして薄く笑う。
「まず、とあるライダーを倒して欲しい」
「とあるライダー?
俺の独断じゃダメなの?」
「…………」
「いや、なんでもないよ。あんたの言うことを聞くよ。人生一発逆転のチャンスをくれたんだしな」
青年は少し不満があるようだが、男の言うことはちゃんと聞くことにした。
こうして、仮面ライダーはまた一人増えた。
「仮面ライダーがまた増えた」
そうナナに伝えに来た男は窓の中にいる。
油島も寝てしまっていたため、ナナと男は心置き無く話すことができる。
それでも、ナナはこの男のことを好きになることはできなかった。
「………これであと一人か、仮面ライダーオーディンだっけ?……でも、これはあんたが使うのには無理があるだろ?神崎士郎でも呼ぶ気か?」
「それは無理だ」
「……じゃ、どうする気だよ。言っておくけど、俺の目的は……」
「大丈夫だ、オーディンの代わりは用意している」
「ならいい」
ナナは男から目を逸らす。
そんなナナを見て、男はナナのある変化を見つけてしまった。
「キミは、初めてライダーになった時のヒカリを失っているな」
「……なに?」
「あの時は、純粋に戦うことの喜びを感じていたのに、今ではそれがない」
「そんなこと……」
「なら、どうして戦わない?」
「………」
とうとうナナは黙り込んでしまった。
ナナは揺れているのだ。願いを叶えたいが、他のライダーと必要以上仲良くなってしまったせいでナナは戦うことを躊躇している。
「まあ、キミが最後まで戦ってくれるなら何にも不満はない、それまでどんな過程を辿っても……結局は目的を果たせるかどうかだ。
でも、なるべく早めに頼むよ。でないと目的に支障が出るからな」
「………わ
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