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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
19 雪原 その二
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先にと空中ユニットが逃げ出してゆく。
つまり、賞金稼ぎのアーレスは帝国軍総大将ではなく、最後まで賞金稼ぎでしかなかったという訳だ。
これで、帝国軍の心は折れた。
降伏までにある程度の虐殺が行われたが、それも忠誠心の低いビーストマスターやニンジャ達が寝返る為の同士討ちであり、この合戦でこの地の帝国軍は壊滅し、我が軍の兵は倍に増える結果となった。
で、ここからが厄介だった。
一気に二千近い降伏兵を手に入れたのはいいが、基本信用のできない連中である。
悪さをされるとたまらないので、彼らの処分を決める事に。
Lユニットはこちらの配下に入ってもらう事を了承。
あいつら、基本力づくだから、ぽちが居座った橋を落とせなかった時点で上下関係は決まっていたという事だ。
ゴーレムについては、魔術師達の操り人形だからこちらも問題はない。
さて、次に一番厄介な人間の処遇なんだが、ニンジャはコリに預ける事にする。
また、バーサーカー連中もデュランに丸投げ。
傭兵や悪党連中もカゲイエ・ミツイエに任せる事にした。
このあたりの業界のルールはできるだけ尊重するのがトラブル回避の元である。
で、残りを調べてみると旧ホーライ王国残党がかなりの数いた。
「我らとて食わねばならぬ。
この地が雪原に覆われて、多くの者が飢え死か凍死してしまった。
それでも生きなけばと思い、彼の甘言に乗ってしまった」
ホーライ残党の代表者として尋問に立ったジュルクと名乗るゴエティックは白髪混じりの髪をかきながら力なく笑う。
ホーライ王国が滅んで25年。
宮廷魔術師を目指していた青年は、先達に先立たれて気づけばこんな場所に立っている。
魔術師の育成というのは、どうしても学問である為に国内が安定しないとできない。
その結果、神聖ゼテギネア帝国の治世下では恐ろしいぐらい魔術師が激減したのである。
才能のある者はネクロマンサーやリッチとなって不死を得てその力を振るうので、新しい芽が不要となったしまった。
そして、それでも魔術の門を叩くのならば、魔導師ラシュディ門下の暗黒道に身を堕とすしかない。
彼がたどり着いたゴエティックというクラスは人の身での限界点でもあるのだった。
「この首で皆が助かるのならば、差し出そう。
ならば、どうか残りの将兵の命は助けてやってくれないか?」
こちらとて好きに首を切っている訳ではない。
こういう人間は仲間にすべきだ。
「いいでしょう。
あなたの嘆願に従って、皆を助命します。
その代わり、何かあったらあなたが裁きなさい。
それと、今後の忠誠を見るためにも、私の従軍に従ってもらうわよ」
「仰せのままに」
こんな訳で彼らを助命し、再編が終
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