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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
19 雪原 その二
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。
「橋向こうにストーンゴーレムとフィボルグの姿を数体確認!!」
「プラチナドラゴン二体確認!
コールドブレスを吐いて兵士を凍らせています!」
その冷気がこっちに届いているから良く分かる。
手を叩いてドレスについた氷を落とす。
だが、橋を確保した帝国軍がグレエングスベリに攻め込んだ割には勢いが落ちている。
理由は簡単。
帝国軍のクレリック・プリースト層のサボタージュである。
ロシュフォル教会を敵に回すというデメリットはここでも容赦なくボディーブローのように効いているのだった。
戦っている最中にこちら側に逃亡したクレリックの情報だと、脅されて従軍したらしく回復はニンジャのマーシーレインが中心になっているとか。
烏合の衆のデメリットがここで炸裂する。
制空権を取っておりグリフォン等の飛行ユニットもあるのだから、負傷兵や疲労兵はエルテルスンドにまで下げてしまえばよかったのだ。
だが、所詮悪党の集合体でしかないからアーレスは彼らを使い捨ての駒にしか見ていない。
こっちが、都市内で戦い負傷者をクレリックやプリーストで治癒し、いざとなったら私がリザレクションまで使って兵達を支え続けたのに対して、帝国軍はその屍の山を郊外に晒し続けている。
消耗している帝国軍は私という誘蛾灯に誘われているのに気づかず、いや、気づいてもそれを食い破れると思って更に屍を増やしてゆく。
だから、ほら、帝国軍最後の希望が閉じる。
「カールスタートより敵伏兵!
数はおよそ1000!!
こっちに向かってきます!!!」
「数はこっちが多いんだ!
防がせればいいだろうが!!」
「ですが、グレエングスベリ攻城の為に兵のほとんどが橋を渡って……」
橋の手前には、貿易都市カールスタードに向かう道がある。
その為、防衛としてカゲイエ・ミツイエ隊の1000を置いていたのだった。
こちらの根拠地であるキルケネスを直撃するには、カールスタードの哨戒線が邪魔になるので、キルケネスに兵を置かなくてすむというメリットもある。
まぁ、言いたくない裏事情だが、カゲイエ・ミツイエ隊が裏切った時に備えて本拠を守らせたくなかったというのもあったり。
ヴェルディナ隊がカオスゲート確保という理由で一番後ろにいるのはそんな隠れた理由もあったりする。
まぁ、スザンナ隊で良かったんじゃねとは私も今思ったのだが。
カゲイエ・ミツイエ隊は傭兵団をやっていただけあって勝利の臭いに敏感だ。
こっちがニンジャを動かして情報を与えていたというのもあるけど、この背後奇襲は彼らの独断(という名の誘導)によって行われたのである。
「見て!
ホークマン達が逃げてゆく!」
私の近くに居たハガルのオデット声で空を見上げると、我
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