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相州戦神館學園 八命陣×新世界より 邯鄲の世界より
第6話 蠢く闇、そして力
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との戦いの末に文明は滅びた。いや、正確に言えば「後退した」と言うべきだろう。
文明のレベルで言えば近代以前に逆行したと言っていい。文明の崩壊により、多くの命は死に絶えた。
そして最初の文明の崩壊から五百年に達した時、人類の歴史において大きな転換点が訪れた。
人の身にして神の如き超常の力を持つに至った呪力者は自らを「神」と称したのだ。
その呪力使い達を神と崇めるは持たざる人間達───否、醜く、醜悪な生物に改造された者達だ。
人間でありながら、同じ人間であった者達に対して「神」となった新人類、呪力者達。
その思考は端的に言って傲慢でしかない。だが、その傲慢さも人類を生き延びらせる為にしたこと。
傍目から見れば非道という言葉すらも生温い所業によって五百年に渡る新人類と旧人類の戦いに終止符を打ったのだ。
人間であった時の誇りや尊厳を奪われ、力のある者に支配され、抑えつけられる旧人類。
とはいえ、呪力者達は過去に存在した宗教、信仰を捨てているわけではなかった。
信仰とは即ち神にとっての力の源。だが最大の問題はソコではないのだ。
言うまでもなく呪力者よりも、旧人類、怪物に改造された者達の人口は比べるまでもないまでに大きい。
信ずる者が多いに越したことはない。しかし、決定的な過ちを呪力者達は犯してしまったのだ。
怪物に改造された旧人類の者達は当然のことながら自分達の出自など知る筈もない。呪力者達が真実の歴史
を隠蔽した為だ。文明崩壊以前の歴史など五百年の時を経た旧人類の子孫達が知る由もないのだ。
当然のことながら、人口の多い旧人類の分だけ「信仰が減った」ことを意味する。
文明崩壊以前の宗教、神など知らない旧人類は、自分達を支配する呪力者達だけが神と信じる。
旧人類が崇めて良いのは呪力者達だけ。
人の身でありながら神を騙るその姿勢こそが黄龍を反転させることになったのだ。
即ち狂える邪龍へと───。
が、その龍は今は眠っているのだ。深く、深遠なる眠りについている。
何かのきっかけで目覚めてしまうことは確実だ。
そのきっかけが成された時───前の時(・・・)とは比べようがないまでの暴威を顕現させるだろう。
今この時点では本来の主の制御下には置かれていない(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。
邪龍は何者かの手により変えられたのだ(・・・・・・・)
本来の主以上の力によって……。
今、この瞬間に黒衣の影法師がゆらめき続けている。深い眠りにつく邪龍を愛でるかのように見守っているのだ。
この存在こそが邪龍の主の計画を狂わせた張本人。
黒衣の影は、霞掛か
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