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少年は魔人になるようです
第92話 少年達は黒幕とお話をするようです
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以上に無表情な少女を見て来たそれを見て

いた数人は、痛みを伴った悲壮な、ともすれば慈愛や羨望に見える表情を読めてしまう。

しかしそれも一瞬で、元の――ほぼ変わらない――無表情に戻ってしまう。

それでネギの心は決まってしまった。『彼等の想い(正義)』・『皆の安全と幸せ』と、『自分の我儘』。

推測と憶測と感情の表れでしかないが、考えるまでも無い。


「……心は決まったみたいだね。では、ハッキリと口に出して約束して貰おう。

僕は今後一切君達に手を出さないし関わらない(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)』と。」

「………一つだけ、聞かせてくれ。君達は何故世界を滅ぼす?その理由は?」

「今の君が知る必要は無いし、知った所で君の考えは変わらないよ。」


最後の足掻きの質問も流され、ネギはとうとう口を閉ざした。

周囲の観光客を人質に取られている以上、拒否は出来ない。例えそれが罠であっても。

そう、ネギは決めた。いや、諦めた。刹那はそれを悟ったが何も言わず。

                         ゴ ッ ! !
「………僕は、今後一切……君達に、手を…………出さなっぷぅーーーーー!!?」
スパァン!
「(な……?)」

「え……なっ、あっ、明日菜さん!?」


ネギがその呪詛を言おうとした時―――今まで黙っていた明日菜が、壊した。

愁磨から貰ったペンダントを剣化させ、二人を剣の腹で吹っ飛ばした。正確には吹っ飛んだのはネギだけ

であり、敵であるフェイトを斬らなかった所がまだまだ覚悟が足りない。しかし、問題はそこではない。


「(完全に油断していたとは言え、僕に一撃入れるとは……。)」

「こぉんの………バカネギぃ!!」
ゴスッ!
「!?うぇ!?」


更に吹っ飛んだネギのところに走って行き峰で頭を叩き、剣を地面に突き立てる。

その堂々たる立ち姿に、フェイトすら僅かに目を見張った。

周囲の観光客はその剣幕に野良試合でも始まったのかと騒めく。


「さっきから黙って聞いてれば何よあんたは!こんなネチネチやらしいガキのペースに嵌って、全然ダメ

じゃない!こんな奴の言う事なんか聞く必要ないわよ!この世界無視して全員無事に帰るですって!?

私はこっち来てから色んな人のお世話になったわよ、あんただってそうでしょ!?

何が幻よ、バカなの!?この目の前にいる人達だってそう!子供も!家族も!おっちゃんも!

皆ほっぽっといて私達だけ帰れる訳無いでしょ!全然!一切!一秒も迷う必要なし!!

こんな訳分かんない事言うバカの言いなりになる必要なんかないのよ!違う!?」
ビッ!

フェイトに剣を突き付
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