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少年は魔人になるようです
第92話 少年達は黒幕とお話をするようです
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事有る毎に自分の前に立ちはだかって来た敵が自分達の事をどうでもいいと言った事もそうだが、

自分達の安全を願っているような事など、到底信じられない。信じたくない。

そして、そのネギ側から見れば、フェイト達のしようとしている事は―――


「―――この世界を一度破滅させる事だ。だがそれも故あっての事だから、何も知らない君達は黙って

いてくれないか。それで十分だ。君達が願うなら、今すぐにでも現実世界に帰してあげよう。」

「…つまり、『この世界』と『僕の仲間』………どちらかを、選べと言う事か?」

そのとおり(Exactly)。」


より分かり易く言われた事でその異常さが際立つが、あくまで、"ネギ側"から見ればだ。

事実を客観的に見た場合、フェイトの言っている事は『どうでもいい人に計画を邪魔されたくないから

大人しく自分の家に帰ってくれ。君の大切な人達を守る為に』だ。

到底信じられない事ではあるが、"仮にそれが真実なら"と考えてしまったネギは、安易に断れない。


「(どうする・・・!こいつが約束を守るとは限らないけれど、人質を取られている以上断る事も出来ない。

ここは一度受けたフリをして?だけど、受けたフリで通じる相手か?その状況を考えない奴か?

まさか、強制履行系の魔法具を持っている?だったらこの甘い条件も納得だ。だけど、だけど・・・!)」

「何を迷う必要があるんだい、ネギ君。こんな世界、彼女達にはなんの関係も無いだろう?

そもそも、父親が英雄だからと言って君がこの世界に固執する理由も無いだろう?

それとも君の我儘の為に……彼女達を更に危険に晒すのかい?彼女たちにとっては……言ってみれば

幻想(まぼろし)の様な世界の為に?」


ネギの迷いを感じ取ったフェイトが更に畳みかける。最早、誰の眼から見ても断る理由は無い。

『幻想の世界』か、『仲間の命』か。この条件の受け、自分達が手出し出来なくなったとしても、

ラカンやアルビレオ・ゼクト・詠春。生きていると信じているナギと母親(エルザ)、そして愁磨達。

近右衛門達麻帆良の教員とこの世界の人達もいれば、きっと―――そう信じれば。そう信じるなら・・・。


「でも、君達は世界を破滅させる気だ。君達を無視する事は、この世界を見捨てる事に……。」

「だから?教師である君が彼女達の幸せな学園生活を守る義務を全うしようとするなら、選ぶべき答えは

一つしかない。それに、敢えて言えば……君もだよ。英雄の息子だからと言って世界を背負う事はない。

君達は…………幸せに、生きていいんだ。」

「な、に………?」


僅かな表情の変化。一見すれば無表情のままだが、フェイト
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