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少年は魔人になるようです
第92話 少年達は黒幕とお話をするようです
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けて明日菜の長口上が区切られ、周囲から良く分からない感嘆の拍手が送られる。

ネギと刹那は呆気に取られるが、その対象であるフェイトは・・・楽しげに笑う。

先程よりも鋭く練られた明日菜の力によって、自分の障壁が何の抵抗も無く斬られたと言うのに。


「……ッ、でも明日菜さん!ここでそいつの要求を呑まなければ、目の前にいる人達と明日菜さん達に

危害が及ぶと脅しているんですよ!?それでも―――」
ドンッ!

剣を再度突き立て、ネギの言葉を・・・ネギの迷いを断ち切る。

明日菜から出たその言葉は、勿論。


「大丈夫!!」


当然、何も大丈夫ではない。確証も無い。保証も無い。しかし、それでも大丈夫だと信じさせるその強気。

威光とでも言うべきその背は、まさに"彼等"と同じだ。

全員が同じ想いを抱いたが、明日菜に続き耐え切れなくなったのは・・・。


「く……フ…ハハ……ハハハハハハハハハハハハハハハハ。」

「キモッ!あんた目が笑ってないのよ!?」

「フフ……アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

「ネギまで!?」


ほぼ同時に大声で笑いだしたのは、今まさに対峙していたネギとフェイトだった。

ネギは憑き物が取れた様な晴れ晴れしい笑みであったが、フェイトは無表情なまま笑い声を出しただけだ。

そして同時に目を伏せる。


「「(………完全に正しい選択なんてない。だから皆迷うんだ。あの人達も、こいつも、僕も。)」」

「……で?ネギ君?」


お互いの考えは分かっていると、二人は同じ決意をもって目を合わせ、フェイトが問う。

今まではそこからネギの質問が被っていったが、事ここに至って、それは無かった。


「ああ、フェイト。答えは否だ。」

「では、残念だが交渉は決裂だ。」
ドギァッ!

言い終わると全く同時。僅か1m手前の地面が隆起し、岩石の槍が刹那を襲った。

Side out
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