マクロスF
0732話
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様にな」
苦々しげに呟き、紅茶を口に運ぶオズマ。
「更に、だ。バジュラとランカの関係を明確にする計画も、結局は三島補佐官に任される事になった。大統領も最初は渋っていたが、バジュラに襲われている今の時期にはやるべき事があると言われてはな。……さっき、アルトの機嫌が悪かったのを見ただろう?」
「ん? ああ。そう言えば確かに機嫌が悪そうだったな」
「その理由は、ランカの護衛がブレラ・スターンに決まったからだ」
「……何? 確かに奴の件については政治的な問題で有耶無耶になったと聞いたが、それでも今回のキーマンでもあるランカの護衛にするというのは迂闊じゃないか? ……いや、なるほど。グレイスか」
「恐らく、な」
これでグレイス=ブレラのラインは決まり、か。
「恐らく、これからは色々ときな臭くなってくるだろう。今回の件で、大統領と三島補佐官の間にも薄らとだが亀裂も出来た。これがこれからどう影響してくるかは分からないが……」
「多かれ少なかれ、何かが起きるのは確実か」
「そういう事だ。色々と手間を掛けると思うが、よろしく頼む。特にランカの護衛である、あのブレラ・スターンとかいう奴はこれまでの事もあって全然信用出来ない。かと言って、生身で奴とやり合えるとしたらお前だけだろうしな」
「……俺だけ?」
「ああ。奴は体の大部分をインプラント化した、サイボーグだからな」
部屋の中に、妹を自分だけで守りきれないと苦々しげなオズマの言葉のみが響くのだった。
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