暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0732話
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病室に戻って貰えるかな? 何、大丈夫だよ。君の身体に悪いところがないのは検査結果が証明している。熱に関しても、恐らくは疲れが溜まっているからなんだろう」

 ……その、疲れが溜まっているとかは検査で分からなかったのか? そんな風に口に出そうとしたのだが、それよりも前にシェリルは座っていた椅子から立ち上がる。

「分かった、取りあえず病室に戻るとするわ。ここであたしが何を言っても意味はないでしょうしね。……アクセル、悪いけど貴方もここで帰ってくれる?」
「それは……ああ、分かったよ」

 今のシェリルを1人にしておくのもどうかと思ったが、それでも本人がこう言っている以上、無理強いするのも逆効果だろう。そう判断し、シェリルの言葉に頷く。

「けど、いいか? お前の身体はお前1人のものじゃない。シェリルの歌を楽しみにしているファンは世界中、銀河中に大勢いるんだ。その事を良く覚えておけよ」
「ふふっ、分かってるわよ。全く、何だかあたしが自殺でもするみたいな感じじゃない。安心しなさい、そんな気は毛頭無いから。……にしても、あたしの身体はあたし1人のものじゃない、ねぇ。ならアクセルもそんな中の1人なのかしら」

 悪戯っぽく微笑んでくるシェリルに当然とばかりに頷きを返す。

「俺もシェリルの歌は嫌いじゃないからな」
「……何よ。どうせなら好きだって言いなさいよね。ま、いいわ。今日はその程度で許してあげる。少しは気分転換にもなったし。じゃあね」
「あ、おい。病室まで……」
「いいわよ。アクセルも知ってるでしょ? あたしは健康体なんだから」

 軽く手を振り、部屋を出て行くシェリル。
 それを見送り、俺もこれ以上ここには用がないので医者を一瞥して部屋を出て行くのだった。





「アクセル、ちょっといいか」

 病院からS.M.Sに戻った俺を、まるで待っていたかのようにオズマが声を掛けてくる。いや、この場合は実際に俺が戻ってくるのを待っていたのだろう。
 オズマが浮かべている表情は真面目なものなので、何らかのお気楽な内容じゃないというのは明らかだ。可能性としては、昨日ランカを連れていった件で何かあったか。
 まさか、あの大統領が非人道的な扱いをしないという約束を即行で破ったとかでは無いと思うんだが。

「構わないぞ。で、どこで話す? 食堂辺りにでも行くか?」
「悪いが、お前の部屋で頼む。あまり人に聞かれたくない内容なんでな」

 静かにそう告げてくるオズマと共に、俺は自分の部屋へと戻る。
 その際に何だか妙に不機嫌なアルトの姿もあったが、オズマは特に何を言うでも無くそのまま俺の部屋へと移動する。

「ほら、取りあえずこれでも飲め」

 空間倉庫から取り出した缶の紅茶を放り投げ、俺も自分の分とば
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