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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
〜IF〜 分岐する未来
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会合や呼び出し、仕事の話などでちょくちょく使っている場所だ。
「キーくぅーん……あれ?ミっくんもいる?」
バラ園の奥にいた理子がくるっと振り返った。
理子はアリアと同じくらいチビだがいわゆる美少女の部類に入る。
ふたえの目はキラキラと大きく、緩いウェーブのかかった髪はツーサイドアップ。ふんわり背中に垂らした長い髪に加えて、ツインテールを増設した欲張りな髪型だ。
「相変わらずの改造制服だな。なんだその白いフワフワは」
「確か、白アリだか白ヤリとかそんな名称じゃなかったか?」
「違うよ!これは武偵高の制服・白ロリ風アレンジだよ!キーくん、ミっくんもいいかげんロリータの種類くらい覚えようよぉ」
「だが、断る」
「キッパリと断る。ったく、お前はいったい何着制服持ってんだ」
金次の質問に答える理子。
「ん〜と100着くらい」
「ひゃ……ひゃく??」
驚いて声もでないとかまさに今の状態を言うんだな。
金次は驚きながら手に持っていた紙袋から中身を取り出しはじめた。
「理子こっち向け。いいか。ここでの事はアリアには秘密だぞ」
「あと、俺がいたこともな」

「うー!らじゃー!」
ぴしっ。
理子はキヲツケの姿勢になり、両手でびびしっと敬礼ポーズをした。
金次が苦い顔をしながら紙袋を開けると、包装紙をビリビリに破いて鼻息をふんふんふんとしだした。
「うっっっわぁ______!『しろくろ』と『白詰草物語』と『妹ゴス』だよぉー!」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら理子が両手をぶんぶん振り回しているのは、R15指定。
15禁ゲームだ。
「はぁ〜」
理子のテンションについていけず溜息を吐く金次。
仕方なく俺が金次の代わりに理子に聞いた。
「おい、理子。頼んだもん、あるんだろ?」
「_______あい!」
「よし、それじゃあとっとと話せ」
そして理子は語りはじめた。
アリアは強襲科のSランク武偵。友人はいないこと。徒手格闘、バーリ・トゥードや拳銃、ナイフの腕は天才の領域ということ。
二つ名は「双剣双銃」(カドラ)のアリア。
14歳からロンドン武偵局の武偵としてヨーロッパ各地で活躍していたこと。
99回連続逮捕で一度も(・・・)犯罪者を逃がしたことはないこと。
父親はイギリス人とのハーフで母親は日本人。
アリアはクオーターにあたること。

そして、アリアの一族は貴族の称号を与えられていること。
祖母は『デイム』の称号をイギリス王家から授与されていること。

『H』家の人達とは上手くいっていないこと。


それらが理子が集めた情報だった。


ま、俺は知ってたけどな。

「そうだよ。リアル貴族。
でもアリアは『H』家と上手くいってないらしいんだよね。
理子は知っちゃってるけどー。あの一族はちょ
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