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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
第1話
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 ということですか?」

「うん、まあ、そんなとこ」

バツが悪そうな顔をしながらはやてがそう言うと、その場から言葉が消え
部屋の中は沈黙で満たされる。
その場の雰囲気が悪くなるかけた時、シャマルが口を開いた。

「さっ、みんな。 順番にお風呂にはいっちゃってね」

「じゃー、シグナムから入るか? あたしはちょっと部屋でやることがあるかんな」

「そうか。 では主はやて、お先に頂きます」

「うん。 ゆっくりしておいで」

そして、シグナムとヴィータは立ち上がって部屋を出ていき
ザフィーラも徐に立ち上がって、窓際に伏せた。

「ありがとうな、シャマル。 助かったわ」

「いえ、いいのよ。 はやてちゃんはお仕事でいろいろ気を使ってるんだから
 家でくらいはのんびりしてほしいもの」

はやての謝辞に対して、シャマルは優しく微笑んで答えた。





同時刻。
任務を終えたゲオルグは部下たちとともに次元転送により本局内にある
情報部のフロアへと帰還していた。

「そいつは拘束室に放り込んでおいてくれ。 俺は1佐に報告してくるから」

「了解です。 ところで、コイツこの後どうなるんです?」

「さあな。 まあウチで尋問するんだろ、たぶん」

「はあ・・・。 じゃあ、3佐の出番ですね」

「嫌だよ、面倒だから。 尋問班の連中に任せるさ。 じゃあ頼むな」

顔に目隠しをされた男を引き連れている部下の一人に向けてひらひらと手を振ると、
ゲオルグはくるりと向きを変えて通路を歩いていく。
あるドアの前で足を止めるとその脇にあるパネルに手を触れた。
ややあって小さな音を立ててドアが開き、ゲオルグは部屋の中に入った。

「戻ったか。 ご苦労だったな、ゲオルグ」

「いえ。 正直言って、大したことなかったですからね」

しれっと言ってのけるゲオルグに対して、部屋の正面に座る男−ヨシオカ1佐−は
声をあげて笑う。

「そりゃ結構。 で、首尾は?」

「命令通り情報聴取のための1名を除き全員を処理しました。
 当方は死傷者なしです」

「上出来だ。 捕縛した1名は尋問班に渡しとけ。あとは報告書を頼む」

「了解です。 では、失礼します」

その言葉を最後にゲオルグはヨシオカに向けて挙手の礼を決めると
回れ右をしてドアに向かって歩き出した。

「おい、ゲオルグ」

「なんでしょう?」

ヨシオカに呼び止められ足を止めたゲオルグが振り返ると、
ヨシオカは椅子から立ち上がり、デスクを迂回してゲオルグの方へと歩いてきた。
そしてゲオルグの側までくるとその目をじっと見つめる。

「お前、今の仕事に何か思うところないか?」

ヨシオカの言葉に
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