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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
第1話
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葉にはやてはにっこりと笑って応え、
手に持ったトレーをテーブルに置いた。

「さ、夕飯や。 みんな食べよ!」

その言葉を合図に5人の女性は席に着き、唯一の男性であるザフィーラは
狼の姿のまま床に伏せた。

食事は賑やかに進んでいく。
主にヴィータが口火を切り、シャマルかシグナムがそれに応じると言う形で
会話は流れていた。
はやても時折口を挟み、あとはにこにこと笑いながら3人の顔を眺めていた。

やがて食事も終わり、食後のお茶を飲み始めたところでシグナムが
はやてに向かって徐に声をかけた。

「ところで、今日のミゼット提督との会談はいかがでしたか?」

「おー、そーいえばはやてはミゼットのばーちゃんと会いに行ったんだったな」

シグナムの言葉に反応して、ミゼットに懐いているヴィータが
嬉しそうな声を上げながらはやての方に身を乗り出した。

「うん。 今日は部隊の人員編成案について提督の認可を頂きに行ったんよ」

「それで、どうだったのですか? ミゼット提督の反応は」

「上々やね」

はやてはニコッと笑って答えると、テーブルにつくほかの3人と床に伏せている
ザフィーらの顔を眺め、さらに言葉を繋ぐ。

「みんなにも一緒に働いてもらうからな、頼むで」

「もちろんです、お任せください」

真剣な表情で大きく頷くシグナム。

「おう! あたりめーだぜ!!」

胸を張り歯を見せて笑うヴィータ。

「そうね、しっかりはやてちゃんの力になってあげないといけないものね」

柔らかな微笑を浮かべるシャマル。

「当然だな」

伏せていた顔をあげはやての顔を見上げるザフィーラ。

「もちろんですよ、はやてちゃん!」

テーブルの上で立ち上がり、甲高い声をあげるリイン。

はやては五者五様の反応に頷き、そしてさらに言葉を続けた。

「うん、お願いな。 なのはちゃんやフェイトちゃんにも来てもらうし、
 まだ本人の了承は取ってへんけどゲオルグくんにも来てもらうつもりやから」

はやてが最後に挙げた名に反応してシグナムは小さな笑みを浮かべる。

「ゲオルグもですか。 久しく会っていませんが再び剣を交えたいものです」

「だな。 ってかアイツは今何やってんだ? 全然話をきかねーけど。
 はやては知ってんのか?」

シグナムの言葉に頷いたヴィータが尋ねると、はやてはその表情を少し曇らせる。

「うーん、それはちょっと・・・な。 私は知ってんねんけど、
 みんなには教えてあげられへんねん、ごめんな」

はやての言葉にヴィータは肩を落とし、シグナムは真剣な表情をはやてに向けた。

「そう言われるということは、管理局内部でもあまり大っぴらにできない

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