第1話
[6/12]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を嘆くように、米神を押さえて首を振るのを
はやては苦笑しながら見ていた。
「提督、まだまだお若いですよ」
「ありがとう。お世辞でもうれしいわ。
それより、あなたが彼を欲する理由は理解したわ。
いいでしょう、この人事案で認可するわね」
「はい。ありがとうございます」
はやてはミゼットの言葉に頷くとソファから立ち上がり、ドアへと足を向けた。
「期待しているわよ、八神部隊長」
「はい!」
微笑みを浮かべたミゼットに声を掛けられ、はやては足を止めて振り返ると
満面の笑みとともにミゼットに向かって挙手の礼を決めてみせた。
ミゼットの部屋を辞去したあと、はやてはそのまま帰途についた。
八神はやての自宅は海辺の小高い丘にたつ一軒家である。
彼女が帰り着いたときには日はだいぶ傾いていて、家の中には明かりが灯っていた。
「ただいま」
自らの帰宅を知らせる言葉を投げつつドアを開けて中に入ると、
リビングのほうから"おかえりなさーい"という声に続いて誰かの足音がする。
はやてがリビングの方へと向かうと、ちょうどリビングに入るドアのところで
彼女の家族の一人、シャマルと出くわした。
「はやてちゃん、おかえりなさい」
「うん、ただいま」
笑顔で応えるはやてであったが、出迎えたシャマルのエプロン姿を見て
その表情はとたんに曇る。
(まさか、料理してたんか・・・?)
「えっと、シャマルは何してたん?」
「お掃除よ」
シャマルの答えにはやてはホッと胸をなでおろした。
そして、帰り道の途中にあるスーパーマーケットで夕食の買い物をした袋を
キッチンの片隅に置くと、自室で普段着に着替えてからキッチンへと戻り
夕食の準備を始めた。
「ただいまー!」
「ただいま帰りました」
夕食の準備がほぼ終わりかけた時、2種類の異なる声が帰宅を告げる。
しばらくして、赤い髪を2つの三つ編みにした少女がキッチンに入ってくる。
「おーっ、今日はハンバーグかぁ。 はやてのハンバーグはギガウマだかんな!」
「おかえり、ヴィータ。 もう少ししたらできるから、着替えて待っとってな」
「おー、わかった」
弾むような足取りでキッチンを出ていくヴィータの背中を首から上だけで振り返って
追っていたはやては、口元に笑みを浮かべてフライパンへと目を戻した。
ハンバーグが焼き上がり、盛り付けが終わった皿を運んで行くと、
ダイニングルームには彼女を守る騎士たちが勢ぞろいしていた。
「おかえり、リイン、シグナム。 おつかれさんやね」
「はい、ただいまです!」
「はい、只今戻りました。 主はやて」
リインとシグナムの言
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ