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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
43話
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たらどうだ?」
「大丈夫ですよ、まだまだ余裕ありますから」
ああ、さいで……
「半分くらい残しておいてくれよ、そろそろ腹が減ってきたんだ」
「あ、はい分かりました」
カノンは神機を構えると先程までののほほんとした笑顔から一転、笑顔は笑顔でも獲物を前にした肉食獣のそれに変わった。巻き込まれたりしないよな、俺?
俺が右腕と両脚を具足に変化させる間にカノンはアラガミの群れに飛び込み、着地点にいたアラガミに至近距離で砲弾を撃ち込み爆散させた。その衝撃で周囲のアラガミがよろめくのを確認すると同時に、身を屈めてアラガミ達の足元に潜り込む。
そして彼女は移動しながら、砲身に付いた大剣でアラガミの脚を次々潰していく。あの大剣は切れ味よりも強度を優先したらしく、アラガミの脚を切断するのではなく砕いている。
俺はその間にカノンの死角にいるアラガミを叩き潰しつつ、離れた場所にいたアラガミの肩を変化させた銃を撃ち込む。
いやはや、少し離れて見ると分かるがカノンの突破力は凄まじいな。低い姿勢のまま縦横無尽に駆け回り、相手の機動力を奪いつつ必殺の砲撃でトドメを刺している。そもそもカノンにとっては逃げられないように脚を砕いているだけなのだろうが、小型アラガミはその攻撃だけで体の半分を潰されている。
とはいえ、欠点がない訳じゃない。ブラスト型神機の最大の弱点、弾切れだ。
カノンの神機には大剣が付いているものの、あれはあくまで外付けの武装に近いものでオラクル細胞の吸収量が低い。
普通のブラスト型よりは僅かではあるものも吸収できるだけマシだが、消費量も並のブラスト型より上だ。それ故にカノンは腰のポーチに大量のオラクルアンプルを入れているのだが、流石の連戦となると若干心許ないらしく先程から砲撃音が少し減っている。
こう、弱点があるってのはいいな。人間らしくて結構だ。ユウのように散歩でもするかのようにヴァジュラの群れやらウロヴォロスやらを一人で、しかも僅か数分の内に殲滅されるとアラガミよりそいつの方が怖くなってしまう。
そんな呑気な事を考えつつ、俺は右腕の具足にオラクル細胞を濃縮したものを装填してカノンに狙いを定める。カノンも視界の端で俺を捉えたらしく俺の射線上にいたアラガミを砲撃で吹き飛ばす。
俺はカノンにオラクル細胞を放ち、カノンがそれを神機で受け止めると彼女の神機は微かに光を放った。
これはリンクバーストと言って、神機の限界を超えた量のオラクル細胞を外部から供給することで軽い暴走状態を引き起こし、神機とゴッドイーターの性能を一定時間飛躍的に上げるものだ。
暴走状態とは言っても、神機自体がそれを考慮してせっけいされているので制御は可能だ。ただし、その考慮した量を上回る量となると命の保証はできないが、そんなものは自業自得なので知ったこ
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