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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
43話
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えるとすればしっちゃかめっちゃか、と言うのが適切か?
正直、この光景を見てしまうとアラガミが人間の捕食者と言われても、逆の間違いじゃないのかと言いたくなる。
これは一般人が見たら確実にトラウマものだな……
そんな凄惨極まりない所に血塗れの女性が一人立って、アンプルを一気飲みしているというのはミスマッチもいいところだ。加えてそれが知り合いならば尚更だ。
女性はこちらに気付くと慌てて腰のポシェットからタオルを取り出し、返り血に塗れた顔を拭いて笑顔を向けた。
「あ、マキナさん遅いですよ?この辺りのアラガミは大体片付きました、どうです?褒めて下さいよ」
「あ、ああ……うん、よく頑張ったなカノン。それにしても、これをお前一人でやったのか?」
「はい!!マキナさんがプレゼントしてくれたパーツのおかげで、ここまで戦えましたよ」
そう言ってカノンは自分の神機を俺に見せる。
それは連射性能と命中率を全て捨て去り威力にのみ特化した巨大な砲身に、銃剣というには馬鹿げた大きさと厚みの大剣を砲身に一体化させた、この世の馬鹿と冗談を総動員させたような神機だった。
俺がリッカに頼んだのは威力の向上と相手を固定するための銃剣だった筈だが、何処をどう間違えてこんなビックリ兵器になったんだ?
「……俺の思ってたパーツと随分変わったんだな?」
「はい!!リッカさんと相談している内にこんな感じになっちゃいました、持ってみますか?」
カノンに手渡された神機はしっかりと重み感じるいい具合の……ちょっと待ってくれ。
俺が重みを感じる?アラガミの俺が?仮の神機を使うにあたって色んな神機を持ち、大剣型を持っても重みを感じなかったんだぞ?
確かに基本的な大剣型が20kg前後……じゃあ、これってどんな重量だ?
「カノン、これって何kgだ?」
「120kgですけど、どうかしましたか?」
「重くないのか?」
「前よりは重いですけどそこまで気にする程じゃありませんし、性能がそれ以上に上がっているんで気になりませんよ?」
……なんだろう、どうして俺の周りのゴッドイーターは人外レベルのスペックを持ち始めるんだ?
確かに検査やらでカノンの神機の適合率は出生段階で弄られたソーマや人間卒業済みのユウとほぼ同等であるので、神機に多少無茶な性能を持たせても問題はない。
だが、いくら何でもこの武器はないだろう。一体こんなトンデモ兵器で一体何をしようと言うんだ?
そりゃカノンが強くなるというのはいい事だ、強ければその分アラガミに負ける可能性が減るんだからな。……ただ、限度は考えて欲しかった。
そんな風に遠い目をしながら軽く現実逃避していると、またワラワラとアラガミが湧いてきた。うん、食事じゃなくて色々な八つ当たりに変更だな。
「カノン、一旦下がって補給してき
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