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相州戦神館學園 八命陣×新世界より 邯鄲の世界より
第4話 受け入れてくれる存在
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千年という月日は人間の文明を様変わりさせるには十分な程の時間だ。
古くから人類は年月をかけて自分達の生活様式を試行錯誤を繰り返して発展させてきた。政治形態、
衣食住、移動手段の多岐に渡る分野の数々を刻をかけて磨き上げていったのだ。
飽くなき人類の進化に対する執念。
他の生物には絶対に持ち得ない頭脳は人類の人類たる所以であろう。人間は歩みを止めることをしない、立ち止まった
ままではいられない。
進化、進歩、発展、発達、昇華、練磨……。
人類の歴史は発展の歴史だ。誕生以来、万単位の年月をかけて「進んできた」のが人である。
だがその人類の進化への歩みが「止まっている」。五百年、或いは千年という年数に渡って「停止」しているのだ。
千年という年月もの間、人類は歩むことができなくなった。
進化を、発展を止めざるを得ない程の異常事態。過去の歴史においてこれ程までの進歩の停滞は見られなかった。
何故人類は進化という未来に向かう足を止めたのか? 千年という月日に渡って文明が停滞しているのは何故か?
人類の歴史における最大最悪の不足事態。ソレは進化の歩みを止めざるを得ないレベルの「力」だった……。
呪力。
その力の誕生は人類の歴史を、文明を崩壊に導いた。そしてその力を持つ者達によって力を持たない多くの人類が五百年に
渡る苦難の道を歩むことになった……。
力を持たない人間、いやバケネズミから見れば正しく神の如き力を行使できる神栖66町の者達。ミノシロモドキの記録には呪力、PK能力者
達は生き残る為に「愧死機構」、「攻撃抑制」を作りだした。これ以上の殺し合いは人類を滅ぼすという危機感からそれら二つを呪力者の遺伝子
に埋め込んだのだ。
そしてPKを持たない非能力者の人間達はバケネズミに改造された。相手を人間と認識すれば、遺伝子に刻まれた二つの力が働き、能力者を死に
至らしめる。人類を生き延びらせる為とはいえ、五百年という年月の間、呪力使いである町の人間達はバケネズミを支配続けてきた。
生き残る手段としては適切だったかもしれない。だが所詮は自分達よりも非力で脆い存在である非能力者を都合の良く合理的に支配している
だけではないだろうか?
お互いに歩み寄るでもなく、暗黒時代におけるサクラ王朝と本質的にどこが違うというのだ? このまま非能力者が呪力使いに支配され続けるのが
本当に正しいのか?
これから先も、永久に町の者達に支配され続けて明るい未来など築けるのだろうか? 非能力者は、能力者に抑圧されながら生きろというのか?
知性がそこまで違わないのであれば、バケネズミがどんな思いをしながら町の人間を神と崇めているかは分かる筈だ。呪
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