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怪盗ドランプ
怪盗ドランプ登場
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トしろよ。てか早くこれ着て前に乗って。」

ミニットが渡したのは女性警察官の服だった。どうやって手に入れたのかなあと思ったけど兎に角、ドランプは、急いで着替えて前に乗った。



・・・・
その後二人は誰にも見つからず屋敷に戻ることができた。

「すすす・・・・すみませんでしたぁぁぁぁあ!!私としたことが結局ミニットに頼ってしまって!!」

ドランプが頭を下げているのは、屋敷の統領。分かりやすく言えば親分だ。
この統領普段は、結構厳しいのだが・・・・

「まあまあ。無事戻ってこれてよかったよ。」

「もう!ドランプにだけ、甘いんだから。もう少し厳しくしてくださいよ。」

というような感じなのである。

「だって、家のアイドルが居なくなったら私も困るからなぁ。わっはははは。」

「・・・・だめだこりゃ・・・・」

「して、ドランプ宝は手に入れたか?」

統領に言われ急いで袋からその品をだした。

「もちろん。本物の青い(ブルームーン)を盗ってきました!」

ドランプが手に持っている宝石は透き通った紅い色をしていた。
ミニットは、宝石を見て 「これ本当に青い月なのかよ?」 と聞いた。

ドランプは、チッチッと言って説明をした。

「あのねえ元々は、この宝石青色だったのよ。」

「じゃあ何で紅なんだよ?」

「ミニット言っても信じてもらえないと思うんだけど・・・・」

「?」

「この宝石は、心の綺麗な人が持っていると青色のままで心に(けが)れがある人が持つと・・・・」

「紅色に変わるんだったよな。」

「そうです。」

ドランプは、まだ理解してないミニットの為に今度は、主旨を説明した。

「つまり私がこれを盗んだのは、汚れを取るためだったのよ。」

そう言って紅の青い月を手で撫でると・・・・

「あ、紅が・・・・青に変わったあ?!」

「まだ完璧じゃないけどね。それを完璧にするためには・・・・明日海へ行くのが一番、というわけでミニット。朝早いから早く寝よう。おやすみなさぁい。」

ミニットが突っ込む前に部屋を出て、パタンとドアを閉めてしまった。
結局ミニットはため息だけついて、突っ込まなかった。

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